Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

礼節

まあ、何とも山あり谷ありの私のワインバーの営業ですがやはり素晴らしい晩の後には我慢の時もございましょう。まるで昨夜のWBCの野球の結果のように・・・・。
ですので本日は、個人的なお付き合いの範囲での”義理人情”とでも申しますか。祇園の片隅でたった8席のカウンターしかもたない経営者とは言えまだまだ駆け出しの私ですのでそれほどの交友関係は。ただ、こんなご時勢ながらも酒類としては間違えなく大きな数字も動きます世界ですのである種の深い兼ね合いも生じるもので。
思いがけない二つの連日の出来事に考えさせられました。個人的にはビジネスと言うよりか職人的な仕事に関してはかなりドライに捉えております。ですので同業者さんでも合う合わないはかなりございますでしょう、ゲストに関しても同様に。
ただ、一旦ビジネスを離れてお貸ししたものは差し上げたものだと思えと両親からも育てられたもので。まだまだ、若輩ものではございますので微々たることとは思いますがこの時期を乗り終えていただければ。私が言うと生意気ですが弟のように可愛がっていただいておりますので。
同様にサポートいただくワイン商の彼への相談では、より一段とドライな意見が出されましたがそれはおれで彼らしく。
もうひとつは本日お届けされた
・Meursault Charmes’88 Comtes Lafon
こちらは女性ですね。年の頃は私とほぼ同じく、ですが中々大変な世代なのでしょうね。個人的には個人商店でのらりくらりと過ごしておりますが、世間は厳しいもので。先日のご来店に私事も兼ねたご接待のつもりでのワインのお礼とのことでしょう。ラフォンのムルソー、しかも’88のシャルムですので私のリストに含まれるジュヌヴリエール’88が¥150、000ーの価格ですのでまあそれくらいの価値あるものだけに彼女の心意気も見えて参ります。
特にこのご時勢生き残りを掛けた日々を過ごすのは皆一緒かと。ですがだからこそ礼を持って為すことが大切で。
また切り替えてがんばります。

            Sommelier R.Imamura