Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

優雅なワインとシガーで

昨夜は前半より手が付けられない状況ながら、まあ一人での立ち回りですので。やはり皆様ご常連さんのお心使いが心に染みる極上のワインとやはりシガーまで。
・San Vincenzo’03 Anselmi
・Chateau Haut Batailley’75 Pauillac
・Chateau Giscours’88 Margaux
・Meursault Charmes’98 Comtes Lafon
・Dominus’83 Christian Moueix
タイミングと言うものは難しく、そしてその人格をも左右するような気もいたします。お久しぶりのムッシュも1本目のアンセルミはヴェネチアのリクエストはありましたが軽いジャブのような対象でしょう。祝い事にかこつけるようにボルドーの熟成を2本。
素晴らしいヴィンテーイながら’75と’88は技術の進歩が明らかに。シャトーとアペラシオンは異なるもののオー・バタイエはこの時代はまだまだ・・・・。個人的には、ですがこのくらいの柔らかいボルドーのほうが好きなのですが。ただ、比較にもなってしまうジスクールは対象的にヴィンテージも含めてこのシャトーの復活も要因としては大きいのでは。幾分、硬さは感じられますが高貴なブーケはやはりこの生産年の偉大さを表現するに至るもので。
ムルソー好きの芸妓さんと今宵はいつものムッシュもお応えに。さすがソムリエの資格を持たれるだけに’98のラフォンの特性もテイスティングで見極められましたが、これがワイン・バーでの面白みでもあるかと。確かにそれでも高価な彼のプルミエは手が出ないものばかり。幾分値ごろ感があり現在の飲み頃を考えれば西村さんが私に言われたように”ソムリエさんの好みが見て取れる”正しく理解し易い段階かと。チャーミングなシャルムは、随分飲まれたお三方にはそう言った意味でもよろしくは?
ただただ、ファースト・ヴィンテージのドミナスは驚くほど上質で優雅な遷ろいを。このところの彼等の’85などで少し力は穏やかに成ってきているかな?と慎重さも持ち合わせておりましたが、そんな心配は吹き飛ぶバランスの取れた甘く余韻にもアロマティックなほろ苦さも。非常に洗練され、カリフォルニアの中ではどうしても2番手を走っているような彼らが今宵はフィネスを十二分に。後はエチケットがいいですね、ラフなタッチで。
Sommelier R