Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

極上のグラン・ヴァンの数々

本日のお昼間は、いそいそと買い出しと銀行に。流石に年末だけあって食材も少しづつ購入していると直ぐに無くなってしまい。飽きられないようにしなければいけませんが、やはりワインバーではよく出ていく食材は何となく決まっているようにも。
また、やっとクレジット会社からの入金が。幾分、自身のお財布が寂しくなってはおりましたが相変わらず顧客の皆様のお支払いはクレジット決済が多く。致し方ない現実です。
と言いながらもまたまたワインの入荷が、本日はブルゴーニュばかりで。フェヴレのコルトン・ブラン’83にラロッシュのレ・クロ’86、ジャドのシャン・ガン’89、ルイ・カリヨンのシャン・カネ’89、アルベール・グリヴォーのペリエール’92、ラモネのカイユレ’85 以上が白でルロワのシャンボール’78にマルトレイのコルトン’73が赤にて。どれも素晴らしく興味深い。
で昨夜の素晴らし気グラン・ヴァンの数々は
・Laurent Perrier Grand Siecle Alexsandra Rose’90
・Ruchottes Chambertin Clo des Ruchottes’81 Armand Rousseau
・Heidsieck & Co Dry Monopole’23
・Barolo Sperss’95 Gaja
・Sierra Cantabria Rioja Gran Reserva’98
・Chateau Grillet’93 Neyret Gachet
・Cote Rotie Les Grandes Places’93 Clusel Rock
・Nuits Saint Georges Aux Champs Perdrix’90 Alain Michelot
・Perrier Jouet Grand Brut’90
はあ、とにかく疲れましたが12月らしい途中に少しだけ息つく暇もございましたが洗い物にお料理に追われる晩でありもちろんご常連さんのお相手も。
こちらはお持込でしたが、’90ながらもやや進み気味?状態は色々ですが中々美味なアレクサンドラ・ロゼ’90はファースト・ヴィンテージだそうで。
思惑が詰まるルソーの’81ルショット、意外にも甘みが中心で完全にタンニンのベールは剥ぎ取られておりましたが。ばたばたとお料理も供しましたが、素人料理ながらも今宵はやや不完全燃焼の出来でした・・・・。ごめんなさい。
吉野からのムッシュは意外に今年のご利用は、少なかったようですが年内最後に印象深いオールド・シャンパーニュを。完全にシェリー様の味わいになっておりましたが、先々月の1889年のボランジェに比べると当然ながらも濃く濃密な甘みが心捉えます。
駆け込みのご接待でもあるでしょう、今宵も4名様で。ガヤのスペルス’95は先日の’96のハーフよりも非常に熟れておりジューシーな完熟味で。やっと’90年代の彼のワインも洗練の域に。
2本目はリオハを。久々ながらも価格と味わいのバランスの取れたこのグラン・レゼルヴァ’98はスペインらしい太陽を感じさせます。
来年独立か、頑張ってください。それにしてもご両親からのご援助が僕には想定できないくらいの額に驚かされました。世界は色々だな・・・・・。ってそんな彼におごってる場合ではないのですが、嘗ては頑張ってくれた元シェフの彼ですので。ネイレ・ガシェのシャトー・グリエは、ローヌの白を語る上では避けて通れない!こちらもねっとりとした味わいの奥に柔らかい質感を。
赤もローヌで近いエリアでもあり’93で揃えて。シガーを楽しみながら積もる話でも!でしたがここからがまたお料理に追われて・・・・。妖艶な野獣の香りはロティの特徴で。
お越しは、今年も御節をいただくお約束にもなりましたが年内にお顔を拝見出来て良かったです。今年も星を維持されながらもお忙しくされていたのは存じておりますので。アラン・ミシュロの’90は、ピュアなピノ・ノワールの姿がこれまた太陽を感じさせますがここはやや冷涼な姿も見て取れ。
〆はシャンパーニュの’90でしたが、今宵は伴われるマダムが何時もと・・・・。まま、それはそれでですがそれにしても今宵は’90も3本が比較できソムリエ冥利に尽きるものです。個人的にはヴィンテージ・ランクではありますがこのペリエ・ジュエのベル・エポックにも通じる豪華なボトルが最も滑らかで甘くゴージャスな叶姉妹のようなスペシャル・キュヴェだったかな。

                        Sommelier R.Imamura