Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Chinon’89

本日もワインの入荷が1ケース。まずはイタリア・トスカーナのブルネロはアンティノリのもので確か最初のヴィンテージの’95にリゼルバ・クラスのキャンティ’98も同じくアンティノリが。またランポッラのダルチィオ’98もトスカーナの特別で。
ブルゴーニュからはルロワのシャンボール’80にフェヴレのマジ’80とアントナン・ロデのジュヴレ’73が5本も。
ボルドーは1本だけですが、これが問題のボトルですが外観は非常に綺麗なものなのですが残念ながらエチケットが欠損しており。その為非常にお買い得な設定にさせていただきます。でも実は同じ銘柄の同じヴィンテージの空きボトルを持っているのです。流石、空き瓶コレクターと自画自賛してしまいますが貼り付けて販売させていただこうかな?シャトー・オー ブリオン’67です。
で昨夜の珍しく連夜のバタバタは12らしく!の晩は
・Henriot’96
・Meursault Blagny’98 Louis Jado
・Satisfaction Cabernet Sauvignon’07 Celebritycellars
・Chinon’89 Chateau de la Grille
前半から前日のお支払いを兼ねて時間つぶしのムッシュとドュラモットのロゼを楽しませていただいておりましたが、中だるみのようにゆっくりとした時間を過ごして。
ですがここから何時ものムッシュのご予定が変わられる形でのご来店が福の神になりお席も詰まる状況に。
程よい熟成感を醸し出し始めているアンリオの’96は、使い勝手の良さもあり気が付けば在庫も後1本を残すのみになりました。今月は少し遊びの気持ちも含めてトマトカレー風味のリゾットをお出ししているのですが、こう言った味わいのものにもシャンパーニュは幅広い相性を。
お席はテーブルに追いやってしまうような展開ながらも女性だけのお三方。中々の綺麗な飲み方に対応の行き届かないことに申し訳なさもありましたが、ジャドのムルソー・ブラニ’98もこれが最終のボトルでした。ブルゴーニュの畑の位置関係からしてもやや酸が主張する造り手が多いもののこのジャドのものは非常に暖かい味わいで有る意味ニュー・ワールドの姿も見え隠れします。豊満なスタイルの白ワインにお勧めも安心して。
カウンターを占拠していただくような形のこちらは教育者の先生方。今宵は忘年会のようなお姿ではありましたが、相変わらずの和気あいあいのお姿にはこちらも気持ちは楽に。ですがセラーでは中々大変なことも。
1本目は何時もならボルドーなのですが、珍しくカリフォルニアを。目に付いたボトルでしたが、世代的にも受け入れていただけるのかな?ローリング・ストーンズのサティスファクションを。これで使い切りました、6本だけでしたが後は次男のヴィンテージ’07と言うことで1本だけ自宅に。
典型的な濃密なパワフル・ソーヴィニヨンで。
〆はやはりサンタさんも顔負けの顎鬚のムッシュは”シノンはブルグイユを!”運よく見つかったゴッセが所有するロワールのシャトー・ド・ラ・グリエ。
それにしてもこの変形ボトル、コルクも異常に細いのですがこれ以上熟成するとコルクの抜栓時のリカバリーは中々大変だろうな?と一人で考えておりましたが’89は辛うじて。
ブルトンと言うカベルネ・フランの別名の品種は、冷涼なロワールを代表するスタイルに仕上がり、やや青いニュアンスも若い間は振りまきますがこの’89は熟成して優雅にこのエリアの古城の面影を映し出します。

                          Sommelier R.Imamura