Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’73’55

天気も良く、義理の母は入院で可哀想だなと思いながらのお見舞いに。短い自分の時間が作れた時は、トライアンフのエンジンだけでも少しだけかけてあげ、今宵は裏庭の植物の手入れも。
花粉症の症状も大分緩和されましたので清清しい気持ちで、それとなく纏まってきた薔薇の木とローズマリーのハーブって雑草なのね、と改めて思わせられる生命力を。
さて、昨夜の溶け入るようなブルゴーニュ
・Chateau Ducru Beaucaillou’87 St Julien
・Nuits St Georges Clos des Corvees’73 Leroy
・Corton Clos de la Vignes Au Saint’55 Louis Latour
・Ruchottes Chambertin’88 Frederic Esmonin
前半の不意な団体さんが有ったものの何とも何とも寂しき金曜の晩でしたが。ですが団体さんが7名にてグラスの貴腐をお飲みいただけるのは、ある種悪魔のようなソムリエかも・・・・。ありがたい。
さて、中盤からの福井からのムッシュには今宵も楽しませていただきながらも冷静に考えてみれば利益でてますか?で。
アメリカ周りのデュクリュの’87はお買い得で、前座には贅沢すぎるボルドー・グラン・ヴァン。
2本目はブルゴーニュの価格指定のみは、手堅いご指示かと。今や甥っ子のモノポールになりましたが、個人的にも興味深いヴィンテージのクロ・ド・コルヴェ。ましてやマダムのものでしたら、透明感の有る果実味に貴族的な印象を持ちましたがこれもまた序章に過ぎず。
3本目は、半ば自分も楽しむ状況に為るもので。もう少しじっくり考えられれば他の銘柄だったかもしれませんが、まあ良いか飲んでしまえ稀少な1本ですが。コルトン最大の所有者ルイ・ラトゥール、オールドはもうネゴシアンのものが多くその中ではストーリーが造り易い安心の彼らのほぼ単独所有のグラン・クリュ。50年以上の熟成は美しくまだまだ偉大なブーケを放ちつつ今宵陶酔の遷ろいを。
最終もリュショット’88でブルゴーニュに尽きる晩でした。シガーの紫煙は私自身は1本のみではありましたが、一時は完全に店内は充満する芳香に満たされてしまっておりましたが。

         Sommelier R.Imamura