Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

学会にて

月末で週末は、時間帯によっては素晴らしき出会いもあるもので。今週末にかけて京都では眼のほうのドクターが集われる大きな学会があられたようで北は東北から南は長崎の方が前半にはおられ寂しさはあったものの夜半までは全員が眼科のドクターでした。やや不自然ではありましたが、これはこれで。祇園街ならではの地の利では。
さてこの晩も連日のドクターなど後半が本番でした。やはり4:00は楽勝で過ぎておりましたが。
・Chateau Ducru Beaucaillou’88 St Julien
・Chateau Ducru Beaucaillou’80 St Julien
・Barbaresco’90 Gaja
ロマネ・コンティのワイン会にもご参加いただけたムッシュは、依然ボルドーのほうがお好みで。ペトリュースかムートンが頻繁な方ですが、今宵は2級の特別を。ジロンド川の川沿いに近づくシャトーで黄色のエチケットが印象的な通好みのデュクリュ・ボーカイユ。ヴィンテージが2つあり大きな評価を受ける’88と難しい出来の’80がございました。最終的な選択はお任せいたしましたが、個人的には今現在の好みは’80の儚さが。’88のたっぷりとした肉体美も当然ながら素晴らしいのですが、まだ硬さが。そんなことで最終的にはどちらも飲み込まれたのですが、ブロードベントさんのワイン・ヴィンテージ案内は一般の方には非常に大きな存在のようで’88を愛でられる傾向は男性にはございました。確かにもう少し先を見据えたり、より充実した酒質を見出そうとすれば否めない感覚は私にもございますが。
それから連日の彼は、ブルゴーニュかと思いきや2本目はガヤを。憎い選択ではありましたが’90ならば期待も大きく。
全てを兼ね備えたエキス分溢れるものではありましたが、今回のものは以前何度か扱わせていただいたものの中でも最もやんちゃな印象で香りは開くものの酸がなかなか円みをおびて来てくれないパワフルなボトルでした。十分にらしさもありスミレ香も華やかなものの、ワインのバイオ・リズムも合わせて考えさせられる抜栓になりました。

               Sommelier R,Imamura