Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

自然派ワイン

11日の日曜日はプライヴェートでワインを飲む機会が。「ヴィオディナミ」極力自然に造られる 
・Savennieres Clos de la Coulee 
           de Serrant’89 Nicolas Joly 
今でこそ、こういったスタイルのワインを造る人達も随分と増え、市場でも認知されておりますがかつては大変だったようです。このニコラ・ジョリーも1980年ぐらいから、少しずつ農薬などの使用を抑え土壌の改良を。そのため、ぶどうの病気や害虫などの被害で畑は数年間は悲惨な状態になっていたそうです。ちなみにこのワインの’80ヴィンテージは一度試す機会が。こういうものなのか?といった感じの力は弱く若干の甘味と酸味がかろうじて残る線の細いワインに。また、この造り手は月の満ち欠けなどを目安に特殊な堆肥などを使用したりする、やや理解の難しい哲学を持つヴィニロンで、この考えもかなり昔はあったのでしょうが近年では賛同者も少なかったようです。ですが、この’89ヴィンテージは素晴らしくロワール・エリアにおいても最高の当たり年。美しく熟成したレモン・イエローの液体はリンゴの蜜、セルフィーユ、キンモクセイやフルーツ・キャンディーなどの多彩な香りが溢れ、甘酸っぱく、まとわりつくような味わいに時を忘れる余韻が。 ちなみに私共のリストにも同じものがございます。最後の1本ですが、いかがでしょう。      
              Sommelier R.Imamura