Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

男酒

休日は地蔵盆の二日目を。流石にこの日は参加させていただかない訳にはいかずご近所付き合いも兼て。まあ、町内会役員をされている方々に比べれば私の手伝いなど微々たるものでおそらくは数年後には持ち回りのように廻ってくるのでしょうか?そんなしがらみも。出来れば土曜日を含めた二日間の行事はやめていただきたく・・・・・・。
そんな気持ちを抱えながらもしばしの夕方の時間が出来、久々のトライアンフのエンジンをキックすることも。幾分ながら涼しさも感じられ旧車にも優しい季節が目前で。
さて、先週末の切ないくらいの男だけの寂しい土曜日になりましたが十分すぎるくらいのグラン・ヴァンが
・Savennieres Clos de la Coulee de Serrant’87 Nicolas Joly
・Chateau de Valandraud’92 St Emilion
・Chateau Suduiraud’70 Sauternes
やはりと言うか今週がエアーポケットのように空洞の週末に為ってしまいました。お電話すらというような感じの寂しき晩で、お越しのムッシュには今宵も飲み友達の如く。中盤からはカウンターの出会いと言うか、以前も酌み交わされたムッシュのお越しに結局。
エチケットにはお母さんの時代の名が刷られておりましたが、そうだったかな?もっと古いヴィンテージのものにもニコラの名のようだったような?ま、そんなことは如何でも良いくらいの個性的でありソムリエ泣かせの難しいワインかと。若い頃は正直・・・な銘柄で熟成すると出来る限りのパーフェクトなグラス選びとデキャンタージュ及び温度の設定が中々ナイーヴな1本。また彼のビオディナミの初期の’80などは既に水の如しなようなものもあり逆に’89’90などの偉大なボトルも記憶に鮮明に。今回の’87もそれに匹敵の中々滋味深い飲み手をも問われるような哲学的なニュアンスも。白ワイン好きには一度でもお試しいただきたい、そんな1本。ちなみに’88がございます。
久々にボルドーを!と甘えてしまい。でヴァランドロー’92。収穫前に雨が、そんな伝説も出来てしまったペトリュース界隈の右岸だけに留まらず左岸すら五大シャトーでも難しすぎたヴィンテージのひとつ。ただ、’91からのライジング・サンのこのシンデレラは個人的には今までで一番の印象を。 つづく