Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ'34

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本日は、筋トレを。連夜の極上のシャンパーニュに酔いは若干でしたが、それでも今回は万全な体調だったからかな?鼻腔に’59のシャンパーニュの香りが残り香のように感じられていましたが。

そして、にわかながらも ラグビーって競技で ロースコアながらも本当にはらはらする面白い試合だった。アイルランド南アフリカ。まあ、どうやら事実上の決勝戦のような対戦だったようで そうなりますな。まあ、兎に角 フィジカルが凄い。

で 連夜のご利用でしたが 少しづつ小分けにして つぶやいてみようかな?

・Krug Brut Rose

・Chateau Filhot’34 Sauternes

4年ぶりでしたね、遠方からですが 幾人かの心許す友人のような大切な顧客の内のおひとりで。眼下の開業医の先生ですが、お忙しくされており コロナ禍は移動を制限されていたようなので お越しを心よりでしたがここまで。

年齢的にもほんの少しお兄さんになられますが、恥じらいも無くハグする おっさんふたりで まま何方かちょうどお越しになられたら勘違いされるかな?ともですが ままお互いにそんなジェンダーでは無いので。

1晩目は、先ずはクリュッグのロゼから。これもですね、コルクを見ていただきエチケットもまた 現行のものとは異なる 確か15年ほどのオールド・ノン・ヴィンテージです。まあ、欲を言えば より?なのですが、明らかに酸が柔らかく 一般的にはちょうど良い熟成感だとは思われます。まあ、いきなり ここからか?ではありますが、これもまた 中々手には入らない貴重なシャンパーニュの帝王かと。

この晩は間にイタリアの紅白が挟まれましたが、今回は〆の貴腐ワインを。

おそらくはイケムと悩まれていたのでしょうが、この約90年の時を経た フィロをお勧めするに。このボトルの画像をしっかりとご覧いただきたく。もうここまで過去のボトルになりますと現在のボルドースタイルのボトルとは異なる底面の窪みの深さはお約束で。ガラスの質の貧弱さの為もあり、やや厚みを持たせた品質になります。そして、エチケットには 小さくですが でもしっかりと リュル・サリュース伯の名が添えられております。コルクは、最後の5mmがね・・・・やはり やや手を焼くのですが 現役で シンプルなソムリエナイフで腕を磨き続けることにまたソムリエ冥利に尽きるものです。100年持つ?とは言うが、プチ・イケムのような存在のフィロは 若干抜け始める段階の味わいを感じさせられ。とは言え、極甘口の貴腐ワインなので まあ数十年の貴腐だと べたつく甘みに支配されるものも?ですが、ここは じんわりと染みわたるような蜂蜜で そらあ紫煙を2本目に手を出されるお気持ちも理解出来ます。

ただ、その行為がおそらくは次の日へのご負担にもなられたのかも?とは言え、この甘美な美酒も 探しているのですけれども 中々見つからない。ただ、イケムならオファーは より古いものが有るのは有るのですが 仕入れ原価でも桁が変わってくるので流石に・・・・・・。正にノスタルジーとしか言いようが。

続くと添えておきましょう。

Sommelier R.Imamura