Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

コルクの落下寸前のボトル

本日のお昼間は、明日から広島から父が遊びにくるので家の掃除のお手伝いを。普段は物置のように使われている和室ですが、こんな時のは大袈裟に言えばゲストルームになるのですが。まま、年に何度もお酒を酌み交わす機会は造れないので日曜は楽しみです。
で昨夜のお互いにとってのボトルは
・Cote de Beaune Villages’82 Chapelle & Fils

観光の方は本当にいっぱいで・・・・。ですが、やはりそう言ったターゲットには中々見出してはいただけないのが僕のカウンターでしょうが。
ま、そうは言いながらもお越しいただいた東京からのゲストには結局貸切状態で申し訳なく。
ワイン好きを自称されるマダムでしたが、やはり初めてのお相手は色々とお話もさせていただかないと実際には解らないもので。1杯目はグラスワインだったのですが、ジョブロのブルゴーニュ・ルージュ’90にカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨン’10で。この時点では、カップルのお互いのお好みが異なる展開かな?そんな印象でしたが、’90の若さをもと言うご指摘に少しづつお話も。その流れからも延々とワインリストを眺めておられるマダムからこぼれる ため息にも聞こえるお言葉に 何時ものようにご予算とお好みをお伺いするとどうやらパワフルなワインの方がお好みだったようなことで。
ただ、1回目の選択肢はオーストラリアやカリフォルニアなどの間違えがないものをお持ちしましたが 色々とお話していく流れで真逆のブルゴーニュの熟成した銘柄に変更へと。
勿論、ご予算にも限りもありましたので簡単な話ではないのですが 若いワインはおそらくはどちら様でも扱われておられるでしょうから 折角のご縁がいただけるようでしたら そのワインが持つ飲み頃に限りなく近いアイテムをお試しいただけるならば。
まま、今宵は 偶然ながらワインのピッキング中にコルクが大分下がり始めており もうそろそろ抜栓させていただける機会がいただければ!と言う銘柄が目に付いたのも幸いだった為 その旨も。
結局、ご理解いただけ  マイナーエリアではありますが 綺麗に熟れたピノ・ノワールの世界観を垣間見ていただけたかと。非常に色々なご質問等もいただき少し長めのお時間のお相手にはなりましたが 今宵も可能であれば心よりお待ちしております。’76のブルゴーニュをお勧めにて。

                 Sommelier R.Imamura