Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’90’89’89’73

休日は久々に家族と外食を。記念日が重なったこともありましたが、何となく思い出す子供の頃のことも。ご近所のお店から徒歩で酔い醒ましをしながら子供と歩く時間を僕の父もどう思っていたのかな?そんな感傷的な瞬間もこれからもっと増えるのでしょうか?
それにしても妻が昨夜は珍しく随分酔っ払ってたな?まま、同級生だからな 弱くもなっていくでしょう。
で先週末のこれまた甘えさせていただきました
・Vosne Romanee Malconsorts’89 Francois Lamarche
・Meursault Genevrieres’90 Michelot
・Ayala & Co Chateau d’Ay Extra Quality Brut’73
・Chateau La Pointe’89 Pomerol
半年ぶりでしたか、そんな形で思い出していただけお越しいただけることは非常に嬉しいことです。この晩もご一緒させていただき2本の素晴らしい紅白を有難うございます。
前回はカリフォルニアなどのパワフルな赤ワインがお好みだったような気がいたしますが、やはりお付き合いされる女性のお好みでワインのスタイルも変わる顕著な例で。
ラマルシュのマルコンソール’89、ややコスト高かな?そんな印象を持つオファーでしたが6本の仕入れをしたこの銘柄、それでもやはり無くなりましたか。’88’89’90と三年続くポジティブなヴィンテージの銘柄は中々簡単ではないです、それでも先頃は非常にこの位のヴィンテージを産まれ年とされる女性陣の活躍も見て取れますので。もちろんお味のほうも若さはまだ残りますがバランスが非常に綺麗なブルゴーニュの逸品。
お次は白だったのです、マダムのお好みはムルソー!その一言でこの銘柄のことを思い出したので。ムルソーの優良な造り手のミシュロ、そして御三家のプルミエのジュヌヴリエール。正にこの晩に相応しい1本かと。黄金色に輝くこの極上の1本はもちろんトランスバージュがまたその姿を変化させてくれます。とろける果実の甘味に白も特別な銘柄は背筋が伸びます。
久々のマダムを伴われて。今年も甘えさせていただく形になりましたが、何時もぐらいの銘柄をお持ちした僕に”’73じゃなくていいの?”とおっしゃられる辺りもまた粋な彼らしい。ですので、、またまたのヴィンテージ’73のアヤラ。現在はボランジェの買収されそのクオリティは鰻上りですが、この時代のアヤラの印象はとても。この’73も以前のようなお買い得感は無くなりましたが味わいはノスタルジーそのもの。琥珀色の蜂蜜とレモンをワインに流し込んだような素晴らしいシャンパーニュ。それにしても今年も素晴らしい’73を記念日にこちらの方も含めて皆さま有難うございます。ソムリエ冥利に尽きます!
〆は最近しばしばご利用いただけるお着物をお召のお姉さんがた。まま、お食事も深夜にたっぷりなので深夜の汗だくのエクササイズにもなりますが。鴨のコンフィを何時もですが、そうですねブルゴーニュだけでは無くメルローの熟成であればこの鴨の油とも好相性でしょう。またまた、心からお持ちしております。

          Sommelier R.Imamura