Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’98’76

休日は父が次男の入学式を兼ねて京都へ。火曜日の予定ですが、夕食を一緒に出来るのは日曜日だけだったので今回は早入りになりました。それにしても日曜日の京都駅は凄まじくごった返していたな・・・。
増税などどこ吹く風のような桜の観光の方たちの購買欲?があるのかどうかは解りませんが、京都が潤うことを望みます。ちなみに忘れていた選挙も、僕が投票しなくても変わらなかったでしょうが伺いました。
本日の午前中から父は日本海の方に観光にひとりで出向いておりますが、77歳の老人ですがまだまだ元気な様子は見て取れます。お酒は相変わらず僕より強いし!ただ、何処かしら背中には寂しさも感じるのは勘違いかな?後何回、楽しい時間を一緒に過ごせるのだろうか?大切にしたい瞬間です。
で先週末の連夜のご利用は
・Gevrey Chambertin’76 Camus Pere & Fils
・Marsannay’98 Joseph Roty

完全に先週末は彼らと過ごす晩になっておりました。今回の京都への観光でのお越しが初めてのご利用だったのですが、今年の桜の最高の時期は彼らと・・・・。
いずれにしても、どうであれ連夜のご利用は一様にご評価をいただけたと前向きに。
お約束通りの’76は数種の選択肢もございましたが、やはり結局 カミュの村名を。やや、硬く仕上がったヴィンテージですが ここ数年の熟れた状態に個人的にはお勧めのし易いものかと。
抜栓直後は少し酸を感じさせるものでしたが、やはりと言うか徐々にボトルでの熟成でしか出てこないオールド・ヴィンテージの美しい芳香が。勿論、柔らかい果実味が全面に押しよせるスタイルは正にブルゴーニュの特権で。
ご予算のご都合も有られたのですが、帰りの新幹線でも楽しまれるワインなどお持ち帰りや またその後のお届のワインなども含めて中々シビアながらもクレリコのバローロ’94やペゴーのヌフ’02などもほとんど原価で持って行かれた感も。
そして、選択肢のひとつの優良な造り手のジョセフ・ロティのマルサネ’98は正直僕の手元以外ではお渡ししたくなかったアイテムでしたので。上質なワインなのですが、感じ方によっては酸がガチガチのものともなるアイテムでして。新幹線の中でこのワインは、きっと辛い筈。なので、僕のカウンターにて。
ただ、それでも’76の後にこのワインは落差が激しすぎた。まあ、連夜のご利用でお二人とも大分肝臓はお疲れのようでしたので色々だったでしょうが。まま、そんな意味でもこのアイテムが現状のグラスのブルゴーニュのひとつなのもご理解いただけるかと。数日に渡って楽しめるのも事実かな?
それにしても連夜のご利用に気を良くしてしまったので、大分シビアな原価計算になりました。

               Sommelier R.Imamura