Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

香水の如く

本日のお昼間は、一瞬の雨上がりをつき月末のお支払いを兼ねたメイン・バンクへと。雨合羽を羽織らせた次男とお散歩気分ながら今回は初めて僕と一緒に全ての行程を自身で歩き切ってくれたのには助かり。普段ならば、あっという間に親子供に甘えてしまい抱っこへと誘われるのですが。
まあ、そのお陰で帰り道は幾分激しく降り始めた雨にあたることにはなりましたが親の気持ちにも我慢が必要なのは解ってはいるものの。
で昨夜の雨の晩は
・Chateau Montrose’92 St Estephe
・Vosne Romanee’04 Domaine Leroy
・Chateau Lynch Bages’88 Pauillac
前半の何時ものお二人は、今宵ムッツシュの下心は普段お連れの方々よりもはっきりとした物言いをされるマダムに一蹴されており。
失礼ながら、余りにも痛快な印象もございましたのでお話に参加させていただく辺りが私の間違えた所でしょうが失礼ついでにマダムのお気持ちのほうが良く良く。
久々にご主人も伴われたマダムは、今宵のゲスト側のご夫婦の記念のヴィンテージを。当初は’82のご指示でしたが、実際は’92のようで。ただ、こちらも失礼ながらもお見かけする限りでは’82のような気が?まあ、色々あるとも思いますので。
ただ、コストは問題ではあるものの逆にこのヴィンテージの手持ちは若いと言う意味と出来の難しさに手持ちは意外に少ないものです。実際、赤のボルドーブルゴーニュでも数種の選択肢に私自身驚きましたが。
でモンローズ、このシャトーならば’92でもらしさの中に大地の香りを閉じ込めて大柄な部分も幾分はお楽しみいただけるでしょう。偶には愛らしさも併せ持つこんなボルドーも。
オーパス、3連発!そんなマダムにはやはりドメーヌ・ルロワの香り立つ魅惑のブルゴーニュはお好みでは無かったようで。お好みのランシュ・バージュで挽回はしたものの。
ただ、お手洗いにマダムが行かれるまで黙っておられたムッシュのご意見に救われましたが。ラフィット’99からの出会いを経て、ジャック・レイノーの妖艶な世界感に意を供にし、ルフレーヴ等の熟成したブルゴーニュの白をリスクを覚悟で愛でる間柄になりました彼には共通するワイン感が産まれていることを。如何でしょうか?
ヴォーヌ・ロマネですら少しづつ、あそこからも無くなりつつ。  R