Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’82

本日のお昼間は、遂にお預かりしていたワインを1箱配送に出すことに。ガムテープが足りずに、そんな難癖を付けては久々のトライアンフのエンジンを蹴り上げるのですがお日様とは他所に非常に冷たい風に今夜からは革のジャケットをクローゼットから出すことに決めました。
で、そのワインはプリムールで購入されたようで木箱の中に伝票が含まれており。その金額はなんとなんとの¥10、700−で。ワイン1本の価格としては決してお安いとは言えないもののこのボルドーの頂上に聳えるシャトー・ラフィット・ロートシルトであれば。ヴィンテージは’02ですが、おそらくは現状のプライスは先物買いで購入されたプライスの5倍は優にくだらないでしょうか?
ぎりぎりの良き時代だったような気が致します。羨ましい限りのヴィンテージ’02はこちらのドクターのお坊ちゃんのものですが我が家も長男が同じ年で。ドクターのお父さんがお孫さんの為に思いのこもったラフィットかな。
で、久々のワインの入荷も1箱だけ。
シャンパーニュからは、’99のポメリーのルイーズ。こちらはまたまたエチケットのボトル・デザインが少し変わりスタイリッシュに。’98ではビルカール・サルモンのハーフが数本。そして若いヴィンテージですが、紙箱に収められたクリスタル’04は20年後まで待つしかないかな・・・。
白ではブルゴーニュのラフォンのジュヌヴィリエール’91が。これまた極上の味わいが想像されます。
で昨夜の逆セールスの晩は
・Pommard Les Charmots’82 Jean Michelot
前半から珠にお顔を出されるお酒屋さんが。お電話でテイスティングして欲しいワインがあるとのことで。一昨日に抜栓された銘柄はこちらもボルドー五代シャトーの一角のシャトー・ラトゥールでした。しかもヴィンテージは’88で、味わいには特に問題も感じられず’88特有のやや余韻には大振りな味わいには欠けるもののほろ苦いビターなもので。微妙な価格交渉もさせていただきましたが、そのうちお持ちになられるでしょう。
ちなみに彼はこの晩はぼランジェを気がつけばの1本でした。
そして深夜の何時ものムッシュは今宵はお姉さんを伴われ。
ブルゴーニュのオールドを20本のクーポンのような形で前払いしていただいていた彼ですが、やっとのことで残すところ2本まできましたが来月にはまたクーポン購入いただけるようで。有難いかぎりでございます。
今回のヴィンテージは’82を前回の’76のジャン・ミシュロでしたが、この’82も流石に6年分の若さは否めない。ですが、ボルドーほどではないもののブルゴーニュもこの’82は中々の上質な仕上がりで。綺麗な酸にややシャープに拡がる果実の味わいは、12月はヘビーローテーションであってくれれば。

                       Sommelier R.Imamura