Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

カリフォルニア

投資の対象としてのワインは、特にボルドー五大シャトーに於いて欧米で常識にもなっているようですが日本ではまだまだ。
今回のニュースでもこの10年で2.7倍の上昇幅があったようで、金が2倍にも当たらない上昇幅だったことを考えれば、との見出しではありますが。
僕個人でももう15年くらいは、何時か?と思いながらワインを少しづつ買い足していたものです。正直、現状は買いすぎではあるものの。また、個人的に好みとビジネス的にもボルドーは手持ちもそこそこございますが基本的にはブルゴーニュが全体を通じて6割以上。
確かに的を得て買い付けたアイテムは時として、大きなビジネスにも。
で昨夜のカリフォルニアのブルゴーニュ的嗜好は
・Kistler Durell Vineyard Chardonnay’97 Sonoma Valley
・Kistler Hirsch Vineyard Pinot Noir’00 Sonoma Coast
・Famaloso Fratelli Poggi
ああ、何とも閑散とした晩ながらも何時ものマダムは”今夜が暇でしょう?”と的中のお越しでした。この辺りのお心使いにも感謝いたします。ただ、今宵は飲みすぎましたかね。
偶にはカリフォルニアを。それでもボルドースタイルでは無く、ブルゴーニュの流れで。
若い頃のキスラーはシャルドネですら、味わいが暴れており爆発的に崩れたバランスで何か良く解らないボトルがある印象が。ですが、この’97辺りになりますとそれなりに熟成をし分子の結合と言いますか。バタースコッチのように濃密で滑らか、余韻にややまだまだ若さを感じさせられますが上質なバタールを思わせます。
勢いの2本目は、芸のない私らしく赤に変えただけのように。逆にピノ・ノワールの方がまだ若い味わいを理解し易い。それは酸の密度よりも、果実のヴォリューム感が強烈だから。何れにしても、たっぷりと凝縮感が楽しみたいのならばこの選択肢もよろしいのでは。
でオルトさんのお越しの勢いの3本目を。イタリア土産のような形のこのポッジのファマローソ、ノン・ヴィンテージながらも確か’94だったかと。懐かしいこの銘柄は国内には正規の代理店など存在せず。谷村シェフとのご縁もこのボトルにはございまして。
〆は贅沢にもラフィットのアルマニャック、ムートンも素晴らしいですがこのラフィットもレアで上質。R