Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’90’88’84

本日のお昼間は、朝方から中々寝付けずに寝室のエアコンのスイッチを。このところの朝晩の涼しさに寝室はエアコンが付けられていなかったのですが、やはり9:00ごろからは自宅の2Fの寝室は中々の温度になりますので。
お蔭で随分ぐっすりと眠れました。残暑はまだまだ続きますが、気が付けば子供たちの夏休みもそろそろ終盤に向かっております。
で昨夜の久々にらしい仕事が為されたようなの晩は
・Pinot Noir’88 Chalone Vineyard
・Gevrey Chambertin’90 Joseph Drouhin
・Volnay’84 Henri Boillot
前半から気が付けば何となく息つく暇も無い晩で。それにしてもこの3本共に半分づつくらいは僕が飲み込んでいるような・・・・。
ご同伴のムッシュは、お姉さんのご紹介でしたが下調べでホームページをご覧いただいていたようで。目の保養と題したコラムの画像のロマネ・コンティ’45をご覧になられており、これに慄いておられましたが恐縮です。
淡い感じのワインがお好みのようでしたが、リクエストがカリフォルニアでしたので熟成したピノ・ノワールを。’88のシャローンは若い頃の豊満な果実の味わいがこなれており、まだまだ甘みの強さはしっかりながらも洗練された上質なブルゴーニュにも劣らないもので。
久々のマダムは4月の就職から久々のお越しで。色々なしがらみは有られるでしょうが雇用主になれらる理事長さんと。相変わらずの酒豪ぶりでしたが、少しだけワインを離れておられただけにお疲れも見えたかな?後5年もすればこの’90も今はまだ残るほんの少しのタンニンの角も溶け込んで行くのだろうな。何よりもやはり’90は豪華な味わいで、味わいがぎゅっと詰まっている。
深夜のお二人は偶然ながらも先にお越しのマダムとは色々な・・・・。まま、お時間が異なるだけに事なきを得る感じですが。狭い祇園町の何時もの光景にも感じました。
’80年代で最もネガティブなヴィンテージですが、優良なドメーヌのアンリ・ヴォワイヨが仕上げるヴォルネイだけに。’80年代の中盤もコルクへのワインの浸透もかなり進んで来ていますね。気持ち良い抜栓にもなりますが、赤く染まるコルクに存在感や期待感も。
線の細さは否めないもののやはり完全に円みを経た味わいの熟成感。何とも言えない果実の浮遊感はやはり熟成したブルゴーニュにこの手のボトルにしか現れないものかと。

                          Sommelier R.Imamura