Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’96’92’83

イタリア北部の地震は、それ程意識を大きく持ってはいませんでしたが今回はメディアの良い部分も。中々、エミリアロマーニャではワインの感覚はランブルスコくらいしかイメージが無く。ですが、食材はグラナ・パダーノであったりとかバルサミコなど高級食材の宝庫でも。映像のグラナ・パダーノの棚から20万個の大きなフォルマッジョが崩れ落ちる凄まじさは・・・・・。
生産者の方は東北の震災も引き合いに出されて再起を誓われていましたが、そう考えると何も大きな災害に遭遇していない僕は幸せ以外の何ものでも。感謝しなければ。
で昨夜のフランスの銘醸地は
・Henriot Brut’96
・Nuits Saint Georges’83 Joseph Drouhin
・Chateau Moulin Riche’92 Saint Julien
この晩も後半からのスタートの様相で。
久々の’83のマダムを引き連れての何時ものムッシュは、今夜もシャンパーニュからのスタートで。変わらない’96のアンリオは滑らか泡の質感に気が付けばのアペリティフには遅すぎる時間帯ですが・・・・。
2本目は、お取り置きさせていただいていた’83のニュイ・サン・ジョルジュ。ここでもやはり’80年代に入るとぐっと熟成感は進みじっくりと夜の時間を楽しめる味わいです。
まま、この辺りの段階が本来の姿を見つけられるブルゴーニュかな。
先日の流れから、また祇園町にしばしば足を運ばれているようなムッシュで。今宵も先日のお姉さんを伴われて、最後はグラッパまで。
それにしても、このムーラン・リシュは記憶が間違えていなければ初めてのテイスティングになるのかな?ボルドー2級のレオヴィユ・ポワフェレのセカンドになるこの銘柄は余り見かけないな?難しいヴィンテージの’92ですが、味わいにバランスを持たせるこのサンジュリアンの1本は落ち着いた深夜にゆっくりと大人の時間をお楽しみいただける上質なものかと。

                Sommelier R.Imamura