Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

筆記体のロマネ・コンティ

3.11 心の中で黙とうをささげる1日に。休日を使う形でミニの1年点検を終えましたが、夕食の外食も含めて正しい判断だったかは解りません。
先週末のワインは
・Volnay Santenots du Milieu’99 Francois Mikulski
非常に厳しい・・・・。そんな先週末の展開に不徳の致すところではありますが。後半にお越しのムッシュは、お一人では初めてのご利用になりますね。同級生でもあり、気の合う面もあるかと思いますが今宵は一人で飲みたい気分なのも解ります。やはり、何よりも難しい人生の運命も有られるかと。これからが、また色々と考えることもだと思いますが偶にはこんな時間も共有いたしましょう。

で今宵は今までのワイン人生の中でも非常に感動する出来事が。お持込のボトルではあったのですが、お預かりすることになりました。
実は先日あるオークション・サイトで見つけたロマネ・コンティの’29’45のセットが。通常で考えれば、そうだな?¥500万くらいは付けられても驚かない世紀のワインの2本ですが、’45の方がどうやら地震の影響でひっくり返りボトルから漏れ出したようで。’29の方は見る限りは完璧な状態で。ボトルから賺す色調も吸い込まれる程の、間違えなく美味なものであろう印象が。
これを驚くことにお話しした顧客の彼が落札されたのです!そして、どうせ飲むならと僕のセラーにお持ちになられ。画像などでは見てはいましたが、実際に手に取ることなどはおそらく一生無いと思っていました。正直、非常に興奮し感動すら覚えるもので。
しかも曰く付きのこのボトルは、どうやらあのイトマン事件に関係するもののようで・・・・・。
そんなストーリーにも一段と本当にそんなコレクションが有ったんだと!感慨もございましたが、何よりも有る気味ではクレージーでもありますが彼のワインに対する情熱に敬意を。
うーん、何としてもご相伴させていただきたい!何しろこの2本はおそらく僕みたいな庶民が飲むワインではないですが、おそらくこれ以上のワインは世界でもそんなに多くはないでしょう。
もちろん状態は色々で開けてみなければ解りませんが。

                   Sommelier R.Imamura