Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

熟成の味わい

休日にやっと設置された我が家の新しいエアコン。何のことは無い、効きが悪いな?もう寿命なのかな?それともやはり天井のベランダの地熱の為かな?そんな思惑は一瞬にして打ち砕かれました。
200Vだと思っていた我が家のダイニングのエアコンは100Vの非力なエアコンだったからで。’66のトライアンフでも付け替えたバッテリーの容量でもこちらが大きいのに・・・・。
としばし文明と言うか、少し贅沢な時間を過ごしましたが次男はそんな清涼感にやはり眠気に負けてすやすやと。長男に促されるまま、ボール遊びに勤しみながらも気が付けば虫取りに。我ながら自画自賛なのですが、自宅近くの琵琶湖疏水に掛かる橋の上から振りぬいた網に赤トンボが入って。京都は意外に郷里の広島よりも昆虫はいるかも?
で先週末土曜の晩のヴィンテージは
・Gevrey Chambertin’85 Raoul Henri
・Beaune Clos des Roi’76 Coron Pere & Fils
・Nuits Saint Georges’88 Bertrand Ambroise
”京都3大ちょんまげ”失礼な表現かとも思いましたが、こちらのゲストの帰り際にお越しになられたムッシュが。まま、そんな表現も為される方なんだ?以前から偶にご利用いただいていましたが、個人的には後の2人は何方?そっちの方が気になって。お一人は、ままそうだなご自身のご利用は未だ叶いませんが関連の部下の方々にはひとしきり。京都を確かに代表される企業の会長さんですね。もうお一方は、こちらはもう学生時代から存じておりました。そうか、久しくお目にかかってないですが確かにこの街でも数年前までは有名なあのブライダルの。
そんな、お二人にも比較されるムッシュはジュヴレを指定され。’85の存在感を意識しながらも何故か難しい国籍のお話に終始した2時間でしたが・・・・・。
先の表現を為されたムッシュは、お知り合いのバーの彼からご紹介いただき。ソムリエでもある彼にも感謝を。おそらくはブルゴーニュですが、ヴィンテージの概念は異なるだろう?それが、まま失礼化もしれませんがバーとワインバーとの違いとも考えられるかな?でしたら可能な限りの熟成感を。マダムのヴィンテージ’83も選択肢でございましたが’70年代に魅かれてしまわれ。
優良なネゴすのコロンの’76は、硬く仕上がったヴィンテージ’76のロウブを完全に剥ぎ取られこのアペラシオンの本当に美しさを表現してくれており。やや、アプローチが直接的だったかもしれませんがご理解いただける方にはこのようにワインのまた異なる世界観へと踏み出していただければ幸いです。
〆は祇園町らしい宗匠と芸妓さんで。今宵のお座敷で、どうやらお召しの浴衣にビールを何本入れられるか?と言う二人一組の趣向があられたようですが見事優勝されたようで。想像も難いですが。
’88のアンブロワーズも解けてきてますね、どちらかと言うと出来は良いながらも気難しいヴィンテージでありまた強固なアペラシオン?そんな銘柄ですが、村名の格ははらりと解ける浴衣美人の様にしなやかで艶めかしく。

                   Sommelier R.Imamura