Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

神様のリシュブールは別格だった

本当に久しぶりにこの”つぶやき”の書き込みが出来なかった。先週の土曜日は本当に。まま、金曜の晩はこれまた非常に寂しい晩でしたのでこれも何かのご縁かと。
で先週末の土曜の極上のワインの数々は
・Richebourg’83 Henri Jayer
・Charles Heidsieck Brut’43
・Meursault’69 Leroy
・Harlan Estate’99(画像は’00)
・Amarone della Valpolicella Classico’88 Allerrini
・Meursault’82 Hospices de Beaune Cuvee Loppin Mommessin
・Veuve Clicquot Ponsaldin La Grande Dame’90
5年間の毎月の極上のワインのお付き合いは本当に僕のソムリエ経験を上げてくれた最大の貢献者のお一人でもあられたかと。もちろん経営的にも。
来月からは東京へのご栄転ですが、可能な限り京都祇園町にも足を運んでいただけたら幸いです。まま、東京にはもっともっと極上のワインバーが犇めいてるかな。
そんな彼からのお持込の神様はお恥ずかしながらも初体験のアペラシオン。これ以外は一通り経験は有る気がいたしますがこの豪村だけは初体験でした。正直、DRCほどの高貴さは感じていなかったこの造り手ですがこの1本は次元が違う認識を変えさせられる年配のワインラヴァーが何故彼のワインに惚れ込むのかも解る気がしたもので。
未だ若さは残すアタックの味わいながらも余韻に繋がる彼の果実の抽出の仕方が感じられる非常にエレガントな味わいで。DRCほどの香りの優雅さはないものの弾ける味わいが生命観を感じさせる、確かに数年前にそんなことを語っておられたマダムがおられた。
紫煙を上げながらの男同士の時間でしたが、シャンパーニュの古酒もまた。アモンティリャードのように変化したシャルル・エドシックもまた言葉に変え難い。
彼との〆は白の希少なネゴシアンものを。優良なヴィンテージの’69の熟れた村名ながらものムルソーはこれまた長命なもので。
ワインラバーは引き合うもので、遂にご一緒のカウンターになられましたが何時ものハーランをのご夫婦。相変わらずの香りを振りまくハーランでしたが遂にパーカー100点の’94もお取り置きのご指示も。
ご近所の歯医者さん、久々でしたがお連れの方にご不幸が?意外なワインのセレクトをワイン本の”死ぬ前に飲むべきワイン1001”からパラパラとページをめくられ当てずっぽうで。アレグリーニのページでして、’88のアマローネを。何とも言えない展開でしたが、これもまたワインの宿命かも。希少なアマローネの熟成を。
こちらも久々のムッシュでしたが、夜勤帰りに。もう少し早ければの展開でしたが、ままムルソーの’82を。オスピスですが、モメサンのもので楽しめる熟成はこれもまたトロリと滴る蜜の味。
〆は何時ものカリフォルニアからのムッシュ、両手に華でしたので今夜はトスカーナでは無くシャンパーニュで。’90ヴィンテージのご指定でしたが、流石にこれもお好み通りの偉大なマダム。
尽きない思い出のソムリエ冥利の晩でした。

                 Sommelier R.Imamura