Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

思惑のカリフォルニア

本日のお昼は、近所のホームセンターに。夏本番に向け我が家のベランダは、ビニールプールの使用にには恵まれているのですがダイニング上のベランダは地熱の影響を非常に受けるためエアコンの効きも難があり。その為、毎年日差しを遮るオーニング等の購入を検討していたのですが中々思うようなものがなく。もう、考えていても仕方がないので帯に短しではありますが小さなものを購入し設置を試みております。
それにしても、あらゆる商品が陳列されるホームセンターは意外に時間の経過を忘れさせられるオジサンの玩具屋さんかと。
で昨夜のカリフォルニアは
・Vineyard29 Cabernet Sauvignon’93 Grace Family Vineyard
・Beaune Les Cent Vignes’76 Coron Pere & Fils
・Pinot Noir’92 Robert Mondavi Carneros
今宵は京都らしい業界の方々に日本を代表されるフレンチの巨匠が。
珍しい時間帯のお越しのムッシュ、こちらの業界では昨日は特別な婚礼があられたようで。そんな話題も僕にとっては非常に重要な情報で。
お連れの芸妓さんもこの時期は団扇の季節ですが、千社札も団扇の形で愛らしく。
ワインの選択肢は解りかねましたが、結果選ばれたのは希少なグレースのヴィンヤード29。お恥ずかしながらもグレースの仕上げるものとは知らずでしたが、このボトルも開けたては硬さを見せておりましたが豹変の熟れた果実の塊は流石の素性で。
こちらの芸妓さんも、非常にご無沙汰ぶりで。そんな彼女が今宵伴われた方は、僕でも見れば解る方で。まま、彼女もお名前でお呼びでしたので確認の必要は無かったですが改めて経歴を検索させていただきましたがやはり凄い方なのだな!と改めて。
お好みはボルドーブルゴーニュに分かれておりましたがレディーファーストと言いますか。でコロンの’76のボーヌを。このボトルはこの数か月で何本かではありますが、そうですねグラスでカベルネ・ソーヴィニヨンをシェフにはお持ちしていたのですがフレンチのシェフにはボルドーの強固さを好まれるのも理解出来ます。
後半は色々と問題があられる酔っぱらいの皆様ですが、普段は皆さん立派な方々ばかりなのですがままそれもそれで。
深夜の何時ものお二人には、数年ぶりにカリフォルニアを。ただ、ピノ・ノワールにて。以前は本当にパワフル・カベルネしか飲まれなかったのですが今ではブルゴーニュ・オールドのみでしたので。ただただ、今回はボトルもほとんどお見せせずにお出ししたこのモンダヴィのやや熟成は。大きな評価を。ブルゴーニュではないことに驚かれていましたが、ジャムのように噛みしめる熟れたカーネロスは、確かに妖艶な甘みを湛えて。

                Sommelier R.Imamura