Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

暇でしょう

うーん、ご来店された一言目が「暇やろう、今夜は」そんなお言葉もご常連さんなので穏やかな気持ちもございますが確かに。タクシーでの祇園界隈の道の静けさに、また偶々でしょうがこちらさんのご来店時は私どももバタバタしていることも多いものでしたので。案の定最小ゲストの入れ替わり立ち代りの逆に体力勝負のような晩で。
今宵はグラス・ワインについて。心の何処かには、1本のボトルを分かち合われるようにお楽しみいただければ。そんな心情もございますが、シュチュエーションは皆様様々で、また毎日20アイテムほどのグラス・リストを作成しておりますと意外にボトルしか出ていかなかった晩は振り返ると充実感の中に心配も募ります。¥1,000−から¥2,500−までの中で前半の価格帯から中盤までは定番的なものが。そしてグラスにしては高価な価格帯には熟成したボトル対応にも十分楽しめるワイン達が入れ替わりで。もちろんシャンパーニュはボランジェが、永久的に使用されるのですが。
バランスをお取りするのが、難しいながらもフルーティーな白とやや甘みを含んだ白、コクのあるシャルドネ。そして貴腐を。赤は新しい世界とフランスを織り交ぜ、基本的にはパワフルなカベルネ・ソーヴィニヨンを中心にブルゴーニュを価格をずらして2種類。そしてボルドーのグラン・ヴァンの熟成。
こんな思惑を持ちながらの現状ですが、なにせ場所がらしっかりめのものが好まれるようで。その中にブルゴーニュを望まれるまた異なる世界観まで網羅するのがワイン・バーの勤めかと。
個人的にはニュージーランドソーヴィニヨン・ブラン’05のマーティンボロ・ヴィンヤードの爽やかな果実味にとりこなのと。カリフォルニアのシャトー・ソウヴェラン’04の作為的にまで造りこまれた香りに力を感じ。熟れた貴腐のブーケに甘美な時間が漂うシャトー・クーテ’95は贅沢かと。この3つは定番かな。
スポットのボルドー、シャトー・コルディアン バージュ’94はポイヤックのエレガントな熟成香とバランスを。また、ブルゴーニュ、ミュザールのサントネイ’96は1級畑の膨らみと官能的なルビーの輝きとともに。正直、こんなワインをご準備される西村さんに感謝なのですが。

             Sommelier R.Imamura