Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Darmagi’86

本日のお昼間も非常に暑く。6月からこんなに・・・・・。ですが、ままこんなものなのでしょうか?我が家は、2Fのベランダでプール開きを。
毎年、ビニール・プールですが8畳ほどある2Fのベランダは洗濯物を干した隙間で子供たちとしばしの涼を。寝ころぶと足は飛び出しますが、こんな小さなビニール・プールでもしばし子供と触れ合う隙間を作ってくれた工務店さんには頭が下がります。
もうひとつベランダいっぱいになるくらいのビニール・プールも所有しているのですが、多分怒られそうなので箱から出すことが出来ません・・・・。
で昨夜の”なんてこったワイン”は
・Darmagi Cabernet Sauvignon’86 Gaja
ワイン以上に月末の週末の晩ながらもなんてこったの展開の難しい晩に久々の御常連さんのムッシュにも相変わらずご心配を。ボーナスも出られたようですが、今年は世間から余り聞こえてこないな。
で、何時もは出張を兼ねてお越しのムッシュは大抵がお一人でのご利用で。ですので以前はほとんどがグラス数杯でのお帰りでしたが、色々な意味でも潜在的なものはお持ちの方でしたのでここ数年はボトルを1本。また、今宵はもうひとつよろしいことに奥様を初めて伴われ。
東京からお子さんは、ご両親に預けられしばしの京都旅行。先に3週間のイタリア出張を終えられての中でしたので更に有意義な時間になられたのでは?
で、ボトルの選択も何時ものご予算よりも多めにおっしゃられる辺りも今宵の意味が。普段はブルゴーニュの熟成がほとんどですが、偶にイタリアにも手を出されるところはバランス感覚かな。
ネッビオーロを引き抜いて外来種カベルネ・ソーヴィニヨンを植え世界を目指したこのダルマジ、本当にお父さんがそう言ったのかは定かではありませんが今となってはこのボルドーを模倣するガヤの野心作は意味深でまたイタリアの彼の姿を明確に表現します。
未だ硬さは前半に残すものの、徐々に表れる果実の膨らみとピュアな甘みはボルドーに見られるややカビ臭さなどとは無縁なのが僕のイメージで。もちろんトスカーナのものにも、それが顕著ですがネッビオーロではスミレと言いたいところですがプルーンやブルーベリーの濃縮された甘みが香りと共に柔らかく。

                   Sommelier R.Imamura