Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

本年もありがとうございました

晦日の晩は、どうやらご常連さん方の動きも今年はんばさそうですので今年最後の”つぶやき”を。
世間の不景気を今年前半はそれほど感じてはおりませんでしたが、夏を越えての選挙後に苦戦を強いられたのが強く印象に残っており改めて足元を見つめなおす良き機会にもなったような1年でした。
何れにしても何とか自転車操業の資金繰りの中でのワインを買い続ける状況は未だに変わりませんが、何しろ素晴らしいワインを楽しませていただいたような。
で個人的に今年の多いに記憶に残るワイン達を幾つか思い出すと。シャンパーニュからは、テタンジェのコント・ド・シャンパーニュ’73が一番だったような。もちろんサロン’82やボランジェRD’73、ドン・ペリニヨン’66なども。
白ワインは、ルフレーヴのグラン・クリュに尽きましたが、パヴィヨン・ブラン’67やクロ・ド・ムーシュ’85、モンラッシェ’50、バタール’69、コシュ・デュリのシャルルマーニュ’88など特に今年はブルゴーニュの白を顧客の皆様にご理解いただけたことが大きな収穫に為ったような気も。またガヤの’84のガイヤ・レイ。
赤ではロマネ・コンティを扱わせていただけない年になったのもここ数年ではなかったことでしたので・・・・・。
その代わりジャック・レイノーの伝説的な’78、ムートンの’24’28などのボルドーの本当の古酒、カリフォルニアのハーランとスクリーミング、ブルゴーニュのDRCの熟成とそして今年がも神様を数本。そしてガヤのバルバレスコ、また大量に消費されたマグナム・ボトルの数々。
デザート・ワインは今年もイケムに行き着くのですが’70年代ぐらいで精一杯で出来ればもっと未知の世界のヴィンテージにも辿りつきたいものです。まあ、流石の’75もございましたが。
そんなこんなの強烈なワイン達ではございますが、稀少なボトルを今年も皆様飲み尽くしていかれたのかと。
何れにしてもご愛顧いただきました皆様のお陰でございます。
今年もソムリエ冥利に尽きる終わりよければの1年でした。来年も皆様に愛されるワインバーでありますように・・・・・・。
ありがとうございます。

            ぶどうの蔵 店主 今村 竜輔