Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

大変でしたが

今週の休日は雨男には為らずにまたもや肩が焼け。夏らしさを楽しみながらも8月の動きに不安を抱きながらも土曜日を思い出し。
・Aloxe Corton’87 Comtes Senard
・Chateau Les Ormes de Pez’94 St Estephe
先週に縄手をダッシュさせていただいた、お騒がせカップルのお二人でしたがムッシュは先日気を使われてお越しになられましたがマダムはまだでした。そんなことに気を使われたのか、お食事後のマダムの出勤前の40分ほどの持ち時間にご利用いただき。まあ、相変わらずかみ合わない部分もあられましたがムッシュは覚えていないとおっしゃるのですしそうなのでしょう・・・・・・。その方がお互いに都合も。ですので短時間ですが今宵はブルゴーニュを。コルトンの畑を色々所有するコント・スナールですが南のエリアだけに幾分野暮ったさを感じさせるワインがグラン・クリュの中でも見かけられるような。ただ、このくらい熟成させたアロース・コルトンは流石に透き通るようなルビー・レッドを輝かせ纏まりのある果実味は染み入るように心穏やかにしてくれるかと。何とも奇妙な感じがしましたが、祇園街の中にはやはりこんなしがらみを持ちながらのお付き合いもまた大切かと。毎晩だと疲れてしまいますが・・。
中盤以降は本当に落ち着いてしまい、土曜日らしいなとゆっくりさせていただきましたが楽しい男性お三方が。ドクターの次に顧客層としては、纏まったお人数が見えて来る聖職のこちらさんですが、よく考えれば先のムッシュも同業の方でした。ボランジェを一気に空けられて、赤ワインは”ボルドー以外の南フランスかニューワールド”とのことでしたが結局選択肢の中から選ばれたのは少し熟成したボルドーでした。ちなみにオーストラリアのカベルネ・シラーズ、例のランシュ・バージュとボランジェのものとバロナーク、ムートンの仕込む綺麗なワインですな。ですがどちらも’05’03ですので意地悪に添えられた’94は嫌でも存在感があり。ただ、価格はご指定いただいておりましたので正直ほんの少しお勉強価格でしたが。サンテステフの力強く大地のアロマを充満させるレゾルムド・ペズですが、ブルジョアの’94は今正にしなやかで変化が感じられボルドーに求める楽しみを十分に。心穏やかなお三方との週末の深夜は、またそれはそれで大人の時間かと。R