Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

いつもながら

激暇の月曜日を過ごしておりましたが、日が変わる頃からポツリポツリと。嘗ての仲間の寺林ソムリエの来店などもございましたが、いつもながらのご常連さんの心使いにまたまた甘えさせていただきました。
・Chateau L’Evangile’88 Pomerol
遅ればせながらとおっしゃられながらの紙袋に今回もまたシャンパーニュでも差し入れかしら?と思いましたがとても高価な頂き物に遠慮の欠片もございませんでしたが・・・・・。器に対する見識の無さを恥ずかしく思いますが花瓶を。また、この方の陶歴が添えられていたのですが何やら凄い方で。個人的にはこの方の窯元が自宅のすぐそばの伏見区深草僧坊山町にあることに心引き寄せられ。もちろん花瓶自体の愛らしく描かれた桜のモチーフも素晴らしく全体の構成も相まり、きっと4月の桜の時期には枝をポンと入れてあげたい仕上がりかと。西川さんという方ですがきっと皆さんはご存知なのでしょうが・・・・。
今宵はお姉さんの携帯の画像から悩まれていたワインは決められ。某レストランさんでこのレヴァンジルの’96を甚く気にいられたようで、今回は極上のヴィンテージ’88の手持ちを。20年の時の経過はまだまだ彼のコルクを浸透しきるような赤い染みは大きくはございませんが、しなやかさを身上とするメルローの甘く柔らかい味わいに右岸のトップのキャラクターが見て取れ。ダークチェリーの味わいの中にトリュフ・チョコのリッチな膨らみが加わり何とも上質な。デキャンタージュ後は予想以上にピークを表現しておりましたが、これもこのシャトーの力だったのかもしれません。
お一人、随分酔われたお姉さんが行ったりきたりされるお姿は可哀想でしたがお疲れも出られたのでしょう。極上のポムロールをまったく楽しまれなかったのは残念でしたが・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura