Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

貸し切りにて

昨夜も結局中盤からの集中するゲストに、上手く行かないものだなあと感じさせられ。前半は全くと言う状況にマダムにゆっくりとお相手出来たのは幸いでしたが、お商売的には・・・・・。
中盤の8名様の結局は貸し切り状態で、それでも私的にも納得出来る内容ではありましたが。
・Bollinger Special Cuvee
・Aile d’Argent’96 Chateau Mouton Rothschild
・Chateau Montrose’81 St Estephe 1,500ml
一瞬の差でこんなお人数は、受け入れるか受け入れられないかはタイミングが全てで。先日もあるバーテンダーさんが3名以上はお断りする!とおっしゃられていましたが8名だとやはりそれなりのお付き合いが無ければ・・・・・・。
いつも通りのハウス・シャンパーニュからのスタートで。未だに必ずお付き合いいただけるムッシュには頭が下がります。ノン・ヴィンテージとは思えない上質な泡にボランジェの頑なさを感じますが、シャンパーニュ業界の価格の上昇が決まったようです。10%近い数字が掲げられているようで来年は如何な数字になるのか少し心配で。
順調に扱わせていただけているムートンの白ですが、’96は近年ほどの豊満さは無いものの樽に由来する複雑なアロマと熟成の楽しさのブーケが合わさり優雅な時間が約束されるでしょう。色々な表現が思い浮かべられますが個人的にはボルドー・ブランには白胡麻のアロマがすごく感じられてしまい。
このぐらいのお人数でしたら確実のマグナムを。より上質な熟成と目にも嬉しい華やかさを持つ年末らしさも。’81のモンローズは幾分、サイズは小ぶりに仕上がっているもののスタイリッシュで万人受けする近づき易い味わいで。プルーンの濃密なアロマが印象的で柔らかいタンニンは甘みに寄り添い、強さが自慢のサンテステフに於いてはかなりエレガンスを主張する2本分サイズで。
日付が変わる頃までのしばしの貸し切り状態に近い形でしたが個人的にも楽しい今宵の宴でした。

              Sommelier R.Imamura