Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ピカソ

先週末を思い出しながら。久々にヘロヘロになってしまう、中々面白みのある晩に。金曜日の今ひとつの状況を考えると土曜日は挽回の素晴らしいワインも。
・Chateau Corton Grancey’76 Louis Latour
・Chateau Mouton Rothschild’73 Pauillac
・Chardonnay’75 Robert Mondavi
・Chateau Saint Estephe’85 St Estephe
うーん、ビジネス的には色々考えさせられます。素晴らしいワインを2本、お気に召していただけたとは思われますが、ご予約のお電話が幾分滑稽な感じで「ブラック・カードは使える?」とマダムから。ご来店時にもムッシュが同じことを。幾分、他のゲストは冷めた印象を・・・・。
随分複数のヴィンテージが揃えられていた特別なコルトン。’76ももう出会うことはあるのでしょうか?残すところ’71が興味深くなりましたが。のっけから熟成の素晴らしさを見せつけながら、時と共に一段と甘みが。
久しぶりでした、個人的のも意味深いワインのひとつ。今宵はマダムがどうやら同い年らしく、そんな兼ね合いでのピカソでした。正直そろそろこの辺りのムートンは気になることもしばしば。ただ、コルクの状態もワインの健全性も素晴らしく。随分、扱わせていただく機会もありましたが今回はかなり印象が良く。ヴィンテージ’73特有のカビ臭さは微塵も無く、若干の苦味を感じさせながらも甘い、ブルゴーニュにも劣らないピュアさを。オマージュであり、昇格した特別なこの1本は稀少なものにこれからも・・・。
フランス人のムッシュは、良い意味でラテン系で。他のご常連さんも巻き込みながらも熟成した3本を。どれもグラン・ヴァンとは行かないものの上質な熟成感をたっぷりと含んだもので。モンダヴィシャルドネシェリー風味でご理解を求められる方だけ。ブラインドで出されたことにもめげずに。サンテステフの村の名の付くシャトーの’85とニコラ・ポテルの’85をご一緒に。こんなブルゴーニュボルドーの偉大なヴィンテージを一度に飲み込まれる辺りがそれらしく。後半はシガーをご一緒にいただく形になりましたが、二人とも最後まで楽しんだものの中々お見苦しい姿に・・・・・。

            Sommelier R.Imamura