Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

熟成の味わい

予想はしておりましたが、7月の後半に苦戦を強いられているような。まあ、週末に少なからずの期待はしているのですが天神祭りもあるし・・・。
そんな昨夜はヴィンテージの重要性をゲストの皆様方が感じられたであろうワインの面白みを。
・Chateau Calon Segur’98 St Estephe
・Cabernet Sauvignon Block8’03 Hendry
・La Domoiselle de Sociando−Mallet’83 Haut Medoc
久しぶりのハート・ラベルだったような。とにかくセギュールであれば若かろうがかまわない。そんなムッシュのご注文でしたが、どうやらお連れの女性にはそんなお気持ちは残念ながら・・・。ですがワイン自体は’98でやっと10年ながらこのヴィンテージの価格の高騰を証明するかの如く素晴らしく強固で筋肉質なボルドーを教科書通りの味わいで。デキャンタージュ後の華やかに拡がる果実の味わいにまた一段と。ただ、思えば本当に高価な銘柄になってしまった感を。ですがずれる感覚かもしれませんが場合によっては十分なヴィンテージ・ワインに値するものなのかもしれません。
さて、こちらはお次のワインの選択に”カベルネ・ソーヴィニヨン、若くてもかまわない。何かハーフ・ボトルにて”キー・ワードは”若くてもかまわない”これに尽きたような。残念ながらハーフとてボルドーでは’00を超えている手持ちは全く。約30種のグラン・クリュを羅列しておりますが、やはりこちらにも飲み頃は重要かと。なのでカリフォルニアを。オーパス・ワンにも形容されるこのヘンドリーのブロック8は稀少にもなりつつ、ただ確かに5年と10年の違いをまざまざと表現するもちろんティピカルなパワフルさはムッシュによるホスト・テイスティングではOKを。ただ、マダムには・・・・。まあ、ムッシュにいたってはデキャンタージュの有無もどっちでもいいし!ような表現でしたので酔いも進まれつつ。
こんな背景にご常連のドクターは所要時間30分にて”最上のグラス・ワインを1杯だけ”と両手に華のご同伴で。幾分ややこしいのでお好きなドモワゼルをこっそり’83で。格下のワインながらも25年の時を経たお嬢さんは洗練された淑女へと成長しており、実際にはこの時間帯のゲスト3組7名様に都合よく使いきりでまた大きな評価を得られたかと。 R