Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボルドー

解からないもので月曜日の寂しさとは対照的にほどよい動きの感じられる昨夜でした。昨夜もボルドーに終始する形に。
・Chateau d’Armailhac’94 Pauillac
・Les Fiefs de Lagrange’88 St Julien
・Chateau Montrose’75 St Estephe
前回も今月の特集でボルドーを3本飲み干されたムッシュ、今回も部下の皆様を引き連れて。4名で3本は、理解出来る範囲かと。
1本目は若さも感じられる段階のヴィンテージからと。それでも、もう14年の時が刻まれており。深夜とは言え、バッカスが踊るエチケットと同様に次のワインへと期待が大きくなる程良いしなやかさで。
ラグランジュサントリーさんが、経営されるようになってからの素晴らしいヴィンテージのひとつでしょう。’88はグラン・ヴァンでは、リストの常連のように扱い続けるものですがセカンドのレ・フィエフは最近ではとても稀少な銘柄ではないでしょうか。幾つか手に入れたので正直お勧めしたかったもののひとつです。セカンドとは言え中々長く上質なコルクを使われており浸透する赤いシミもまた心躍る所以かと。ダルマイヤックをやや若くて飲みがたいと表現されたお連れのムッシュにもここくらいでしたらご理解を。ただ、個人的には香りの拡がりは熟成香で興味深くはあるもののヴィンテージの特性かタンニンはまだ硬さも残し筋骨隆々といった姿にも・・・・。
ですので最終は’75まで。うーん、モンローズは華やかに出迎えてくれた気がします。出来は造り手の技量が試される生産年だった気がするばらつきのあるヴィンテージ。あたりも良かったのでしょう、誘惑的な甘い香りに誘われ全体に落ち着きを感じ。チョコレートにトリュフが混ざる正に。男性陣のみで飲み込むのが如何に残念かと言いたい衝動もございましたが、愚問でもありましたので・・・・・・・。
個人的には、もう少しヴァリエーションも楽しみたかったですが。

              Sommelier R.Imamura