Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ビアンコ

グラスでのラトゥールを難なく出し終えても、オーダーがいただけるのもある意味当然なのでしょうか?決してお安くはないプライスでしたが、実際はものすごくリーズナブルなことを気づかれる方のみに。
さて、昨夜も芸妓さんはお疲れにも関わらずがんばっていただきました。まあ、2本目はほとんど私の肝臓が分解したようでしたが。
・Chardonnay’04 Miani
・Cervaro’97 Castello della Sala ANTINORI
イタリア好きの甲状腺の権威は、今宵は彼女に合わせて白ワインを。フリウリ、ヴェネチアの上のあたりに位置する以前はマイナーなエリアでしたが彼らの努力はワインの生産者の地位を一段と。
ミアーニ、中々手に入り難い造り手の一人。あるワイン雑誌に取り上げられてから顕著に。まるで干し葡萄のように窄揉率の低そうな葡萄を用いる彼にワインのクオリティを期待してしまうのも仕方ないかと。やや、冷涼な地域だけあり高貴なシャルドネには野暮ったさなど微塵で若い’04とて洗練されて。2本目への複線としてはお料理とともにスルリと飲み込まれ。
大切に寝かせておいたチェルヴァロ、ワインをデータ重視で随分オタクのように考えていたころもございました。ひょんな事からリストに加えてしまいましたが、ご評価いただける方へとお渡しできたのが幸いで。
イタリアの中央のウンブリアで、シャルドネにグリケットをブレンドして仕上げられるフィレンツェ屈指の名家アンティノリ。特にこのチェルヴァロはガヤのシャルドネに肩を並べる特別なワインだと。ましてや’97と言うイタリア全土的に恵まれたヴィンテージで、やっと芳醇さを全身に纏いながら黄金色の液体を輝かせて。まったりと流れる日付も変わる頃、先日朝食にと購入したメイプル・シロップが中に組み込まれた円柱型の贅沢なブリオッシュが浮かんで参りました。甘い夜半を・・・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura