土曜日の抜栓なのですが、今宵の28日(月曜日)はグラスでラトゥールを限定5杯だけお出しします。
・Chateau Latour’87 Pauillac
意外な展開から抜くことになったラトゥール。ヴィンテージ’87は、この後の’88’89’90の生産年が評価が高かった為残念ながら過小評価されてしまっております。個人的には現時点での飲み頃は’87に。大降りでニューワールドのようなスタイルがお好みならば、確かに偉大なヴィンテージの方をお勧めしますがバランスの取れたラトゥールのエレガンスはやはり。
スグリのアロマの後をすぐにカシス、ブルーヴェリー・ジャムが追いかけ徐々にモカ、カカオの樽に由来されるブケが開き始めます。グラスを愛おしくスワリングすることで甘美な干しイチジクのニュアンスが。乾き始めたリーデルの中からは優美なまでのトリュフのブケとドライ・ローズの官能的な香りに包まれます。
味わいは正しくアッフォガート。エスプレッソの苦味の後にヴァニラ・アイスクリームの滑らかで甘い質感にボルドーも捨てがたく。
バイ・ザ・グラスにて¥4,000−です。
Sommelier R,Imamura