Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

愛らしさをも

ワイン・バーの収支を支えるのは、グラス・ワインなのか?それともボトルの綺羅星のようなものなのか。今宵などは昨夜のことも含めて非常に気がかりなものでした。一概にグラス・ワインとは言え今宵はグラス・ワイン・リストに22種のアイテムが並び、そしてご予約のグラスのゲストがおられたのでリスト外からの6種のワインがご準備されておりました。合計28種のグラス・ワインが開けられていたことになります。リスクを背負う形でもありますが、ワイン・バーの意味合いとしては、こちらも大きな理由付けには成るのでは?その中でも半数以上がボルドーブルゴーニュに占められますが。
さて、そんな今宵は20:00ごろからやっと動き始めましたがどうも祇園街自体も些かゴールデン・ウィークに突入していた感じで。後半に伸びは感じられず。そんな中に弁護士さんが
・Chateau Gruaud Larose’93 St Julien
二級の人気シャトーとは言え、何処と無くこの辺りのヴィンテージでしたら愛らしさまでもが。それでも気づけば既に14年の時を過ごしたグラン・ヴァンでした。モカ、カカオの強いアロマとカシス・リキュールのような果実の甘みに酔いしれるひと時だったのでは?
そういえば、あるソムリエールが控えめではなく「私の店ではグラン・ヴァンは扱わないわ」と言っていたのが偶に思いだされます。
随分恵まれた環境に私はあるとは思いますが、お客様に夢を売るのも私どもの務め。グラン・ヴァンも扱わづにいったい何をお勧めされているのだろう?
さて、私事ですがまだ産まれてこない状況ですが明日のお誕生日を控えた芸妓さんのご来店が。店休日が明日ですので申し訳なかったのですが、もし明日我が子が産まれてきましたら奇遇な同じ日を誕生日になることに、しばしば華やぎがございました。早く出てきなさい!

               Sommelier R.Imamura