Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ラヤスの ヴィンテージ'96の希少な白

ある晩の出来事として。

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・Riesling Halbtrocken'07 Robert Weil

・Chateau Les Ormes de Pez'95 St Estephe

・Chateauneuf de Pape Blanc'96 Chateau Rayas

4種のリースリングの 微妙に異なるキュヴェをやっと2種テイスティングがかない。ハルプトロッケンですが 前回のトロッケンとの大きな違いは感じ取り難かった。とは言え どちらも爽やかな果実の甘味に アルコール度の低さも相まって この季節の食前酒としても中々楽しい1本。

ボルドーも久々にと。ヴィンテージ'95の レ ゾルム ド ペズ。優良なブルジョワですが、サンテステフらしい 余韻のほろ苦さが ほっこりと やっと飲み頃が訪れた印象で。

勢いのラヤスの特別に希少な白のシャドーヌフ。ヴィンテージ'96は、これに輪をかけて希少な 先代の仕込んだ最終のヴィンテージで。この'96は赤ならば何度か本当に本当に素晴らしい思い出が有り。対して白の'96は今回が初めてで、今後も中々出逢う機会は無いであろうと。

豊満なオイリーな印象はローヌ特有のスタイルですが、先のボルドーのデキャンタージュをしないながらも この白はトランスバージュにてのデキャンタージュを。このくらいの段階で とても効果を感じる ふくよかさに。特殊な逸品の白の体験も本当にありがとうございます。ただ、蛇足ながら希少性としては白は一段と!ですが、個人的には やはり ラヤスは 赤の妖艶なグルナッシュが より好みかな。その内'78も よろしくお願い申し上げます。

Sommelier R.Imamura