Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

アルザスのロマネ・コンティ?

うーん、相変わらず出だし前半はパッとしない時間帯ですな。金曜日の街並みを他所に。結局、後半に何とか折り合いがつくような形に帰宅は6:00ごろになりましたが。
・Chateau Les Ormes de Pez’95 St Estephe
・Chateau Pichon Baron’83 Pauillac
・Riesling Clos Ste Hune’95 Trimbach
カリフォルニア・ラヴァーのムッシュは、最近はブルゴーニュの危険な香りを好まれつつありましたがやはりボルドーのスタイルを忘れることが出来なかったようで。それでも幾分柔らかさを意識されるワインをご所望に。昨年にグラスで随分使用しましたが、あまりにも贅沢な味わいにこちらはボトルで楽しんでいただくべき1本かと。ですが、やはりこちらも最後の1本になってしまいましたが。サンテステフの力を感じさせながらもクリュ・ブルジョワの質感か’95のヴィンテージのニュアンスは奥行きのある複雑な味わいに。カカオをまぶしたデザートのアロマは上質なボルドーのグラン・ヴァンが表現されており。それにしてもお連れのマダムがお二人おられ、偶に違う方になられると普段とはまた異なる対応に為らざる負えないのは中々。
’82産まれのマダムに臆されたムッシュは1年のずれを余儀なく。先入観と言うのは残念なものでいつもとは違う反応でしたが、結局は十分な味わいに後半の満足を。どうやら今宵はムートン’89を楽しまれたらしくその落差は仕方なく。流石にムートン’82は手が出ないのが本音でしょうが・・・・・・。
3:00ごろのお電話に今宵はもう少しお付き合いを覚悟しました。連日のご利用もありがたく最近はシガーにも意識が有られるようで。そんなムッシュはお連れの方の白のリクエストでしたので、今月の特集のアルザスより。トリンバックのこの銘柄は珍しくしかも少し熟成を感じさせてくれる本当にエレガントな奥深い1本。甘みを当たりに感じさせてくれるリースリングはそれはそれで愛らしいものですが、ドライに入りながらも後半に滋味深い淡い甘みが長い余韻で引っ張られる洗練されたエスプリを。
男3人でシガーを燻らせるこの瞬間は、シガー・バーの様相も。話題は中国の食品問題に終始しましたが。

            Sommelier R.Imamura