Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’38

本日の出勤は 何時もより 幾分早く。火曜日は ジムでは無く 愛犬のお散歩に トライアンフと まま 穏やかな お昼を過ごしてからなので 多少の 時間の早巻きくらいは 苦にはなりませんが。
懸案の 店舗の 窓ガラス部分の パッキンと言いますか 長年の使用で へたった ゴムパーツですからね。やっとやっとの交換に これで 隙間風から解放されます。今年の 台風では 風の侵入は 厳しかったので。
で 昨夜の ワインの 状態について
・Chateau Pichon Baron'38 Pauillac

気持ちを切り替えて!と言う 思いでしたが やはり 余りに衝撃的で 近しい方々に ご相談と言った お話しも 正直 これは 大袈裟に思われるかもしれませんが 異常な体験でしたので。中々ご理解は いただけないだろうな・・・・・。
そして 今宵は ワインの クレームについて。
年間を 通じてですが 正直 今年も ワインの状態に関してのクレームは これで 3本目です。ただ、本数自体は 僕のカウンターでは さほど多くはないかもしれませんが 内容的には 比較的高額な銘柄が多く その状態は ほぼ 良好なものが ほとんどで。ただ、ヴィンテージが 古いものが 多い為 リスクは 当然。
土曜日の ジュヴレ シャンベルタン のヴィンテージ'98の 状態は 正直僕だけでは無く 一般の比較的理解あるワインラヴァーも 一発で 問題を感じられるものだったのですが 仕入先の 京都でのお付き合い唯一のワイン商は 悪気は無いのですが ひとつ返事では ないのです。まま、ここ10年に於いては 他の横浜・東京のワイン商からの仕入れに大きくシフトしたので この対応も 解らないでは無いですが 10年前の 仕入れアイテムで 移転や セラーの不調も有ったので!とのことで 商社さんとの相談後 とのことで。10年くらいは 僕のセラーには 当然のように リストにすら載せずに 飲み頃まで待つアイテムは 幾らでもです。正直如何に他社さんやワイン商の熟成に関しての意識の低さは明白かと。この対応が こちらでの古酒の仕入れを躊躇する要因のひとつです。また、自社での 買い付けをされていない と言うことも。まま、それでも 無くてはならない ワイン商の お一人ではあります。
抜栓前から リスクは 正直ありました。ワインの液面に 浮遊物が 既にあり それも お伝えした上での トライでした。コルクは 意外にも美しく このヴィンテージ'38は 僕の父の産まれ年のもの。嘗てのシャトー タルボも 素晴らしかったのですが 流石に 上澄みを 取り除いてのデキャンタージュ後も 香りは 侵されており。一同 諦めを認める 致し方無い まま 80年の時の イタズラかと。
ちなみに こちらのワイン商は 横浜ですが 担当者の女性のソムリエールへの 詳細のメールのみで 赤伝票をきっていただけ。こう言った 安心の対応が また 機会があれば こちらから 仕入れをさせていただこうと。それが 人情と言うものかと!
Sommelier R.Imamura