Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’04’03’96’90

本日のお昼間は、ご依頼をいただいていたワインをお届けに。今年は久々に宇治の花火大会をお膝元で鑑賞されるあの老舗のお茶の方へと。若めの白ワインを30本ほど、とのご依頼でしたが こうなると完全に西村さんにお願いする形になります。どちらも’10ヴィンテージのボーヌとムルソーになりましたが、これはテイスティングは為されていないので 微妙ではありますが 信頼出来る造り手のものでの対応で。それにしても宇治川を目の前にして、雰囲気のある景観に 京都は幾つもの引き出しを持つ流石の観光都市No1かなと。
で昨夜の意外な月初のムッシュ
・Perrier Jouet Belle Epoque Limited Edition’04
・Batard Montrachet’96 Louis Latour
・Mazy Chambertin’03 Joseph Roty
・Krug Brut’90

前半から あちらの商店会の会長さんが久々に。
何時もながらのボルサリーノでダンディなお姿も 夏は大変だろうな・・・・。
それにしても肉食系で、生ハムにソーセージ、テリーヌに牛肉のステーキと全てがお肉とは還暦を超えられて益々かと。
破局のスタイルも様々でしょうが、今宵のマダムは自業自得のようで。勢いのベル・エポックのリミテッド・エディション’04でしたが、変わり種のこの手持ちも後1本を残すのみ。まま、実際はシールが貼られているだけとも思われますが ’04のアネモネは比較的柔らかく 泡は失恋のマダムの心を優しく包み込まれたのかな?
深夜のムッシュは今月は意外にも月初に。最近は何時も月末に救世主のようなご利用に何度となく救われたような展開のある方でしたが、今月はお盆もあるしな 早めのご利用もこれまた有り難く。
赤ワインのご所望ながらも白・赤合わせて2本ともお持ちしたのが功を奏したのかな?今月の特集の’96のバタールも非常にお勧めでしたので。飲み頃を正に意識させてくれる、極上の愛人ですが やはり先日のシャンベルタンと比較すると彼らは白のクオリティの方が歴然と素晴らしい。
’03と若いヴィンテージですが、ムッシュには幾分若いものでもご理解いただける方ですので。焼けた年の’03のマジ・シャンベルタンは、濃密な甘みをはっきりと。酸はやや希薄な感じもありますが’03は何処まで熟成するのだろうか?
〆は、階上からガールズ・バーのお姉さんが。’90ヴィンテージのお産まれ年をまたまたで。手持ちの’90がシャンパーニュは特に減ってきていた・・・・。勢いとしか言いようがないですが、贅沢なクリュッグの’90を。流石に素晴らしく熟れたシャンパーニュのトップ生産者の偉大なヴィンテージは今宵の〆に相応しい。随分呑み込んだ今宵ではありましたが、やはりここにきても先のマジは少し残ってしまいましたがクリュッグの’90は残る訳も無く・・・・・。ナッツの香ばしい香りに熟れた蜂蜜のエッセンスを垂らす極上のシャンパーニュの王様かと。
紫煙も今宵は数本あがり、久々に大分酔ったかな。

                 Sommelier R.Imamura