Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Domaine Leroy

本日もほんの少しだけワインの納品が。1ケースほどですが、比較的穏やかな銘柄が多くで。何時もであればブルゴーニュの珠玉の熟成したボトルが多数含まれていると思うのですが、今回は’80年代中ごろ以降のものしかなく。また’90年代のトスカーナやカリフォルニアのカルト・シャルドネが。もちろん仕入れは抑えたいのは山々ですが、市場の希薄な状態には危機感も感じさせられます。
で昨夜のマダムの極上は
・Romanee St Vivant’92 Domaine Leroy
・Vosne Romanee’04 Domaine Leroy
・Bollinger Grande Anne’75
今月も付き始めのムッシュは、変わらず極上のワインを。先月のクリュッグのクロ・ダンボネイ’96の感動も未だ冷めやらない印象でしたが今宵も。
今月の特集の中から幾つか悩まれていたご様子でしたが、それもそうでしょう。個人的にも彼のヴィンテージも理解出来ておりますし、悩まざる負えないような銘柄が何種か組み込まれているのも意図されていましたので。
最終的には、シャンパーニュではないお言葉があられ赤の極上をおそらくの銘柄でお見せした次第で。
ヴィンテージとしては、穏やかな’92ですがその状態の素晴らしさにも目を見張る外観でこれもまた決め手になったかと。
このヴィンテージだからこその飲み頃が意識出来、余韻にやや硬さは残るものの香りの拡がりはやはりマダムのそれで。今月もこの方に、特別な経験値を与えていただけたような。
流れで僕自身も皆様に経験していただきたく思う、’04のこれもマダムの作品を。デクラッセされたこの特別なヴィンテージは何度でも美味しく飲め、リーデルのソムリエ・シリーズの大ぶりなボウルに顔を突っ込む姿が理解出来ます。やはりパフューム、ピノ・ノワールの妖艶なブーケに全身を委ねるような。
〆は結局シャンパーニュで。ただ、もうシャンパーニュと一口に言えないくらいの偉大な’75で。泡は儚く消えていきますが、滑らかさの中にオリエンタルなスパイスも感じられ流石のボランジェの威風堂々とした姿が。
個人的には以前ご一緒したドン・ペリニヨン・ロゼ’75の状態に納得がいきかねておりましたので今回のボランジェは素晴らしいリベンジに至ったかと思われます。酔いましたね・・・・。

Sommeleir R.Imamura