Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’87’80’73’73’71

休日の母の日は、先週にもう伊勢丹さんで見つけたブリザード・フラワーが硝子ケースに詰められたものを渡していたので。ですが、どうやら10年前くらいに流行ってたよ!とのことでしたので、意気消沈でした・・・・。なので、今年も結局自宅近所のお花屋さんにてカーネーションを。ただ、今年は長男が一人でおつかいにて。何か昨年よりか、高かったような?まま、いいか。
で先週末の土曜の久々に大きな動きを感じられた晩は
・Echezeaux’80 Mugneret Gouachon
・Romanee St Vivant’87 Robert Arnoux
・Aloxe Corton’71 Des Hautes Chapelles
・Cote Rotie’73 J.Vidal Fleury
・Cabernet Shiraz Bin389’73 Penfolds
中盤からこの晩は素晴らしく、やはり東京にはまだまだご縁がいただけていなかった顧客になられる方々がおられるかと。と言うものの、お話だけで終わってしまう方々も多々おられましたが今宵のムッシュはそんなことはなく。
結果的には’80ヴィンテージはお連れのマダムのヴィンテージだっただけに偶然も味方してくれたのですが考えてもおられなかったムッシュも、ままそこは前向きに。
ミニュレ家の流れかな?実は経験の無いドメーヌでしたが、そこは腐っても鯛のグラン・クリュ 開けたての酸はどこへ?の豊満な果実味も流石の’80かと。
2本目は、甘えさせていただく形にもなりますが僕個人も久々のロマネ・サン・ヴィヴァン。’87の若さが気にはなってはおりましたが、こんな時にリーデルのソムリエ・シリーズの真価が発揮されます。正に素性が違いますよ!造り手の技がプラスされるとヴィンテージの出来は中程度ですが、優美な姿がはっきりと。
〆は紫煙を3本上げておりましたのでシャペルのアロース’71が添え物になってしまいましたが、この流れでは致し方ない・・・・。それでも今宵はまだまだ。
飛んで火にいると言ったら申し訳ないのですが、先のムッシュに捕まってしまった同級生は2本の’73を。ローヌのご指定もあったのもこれまたご縁でしょうが、ヴィダル・フルリーの’73もロティならば酒質も十二分かと。ですが、熟成したローヌはブルゴーニュ・タッチの上質なもの。
最後の最後の〆も’73で。オーストラリアの雄、ペンフォールズ グランジではないですがこの389も綺麗に熟れたポートのような甘味が特徴。この時代でも彼らは当然ながらの上質なシラーズを仕込んでいたのですよ。と振り返ると、ムッシュはカウンターで船を漕いでいた・・・・。
まま、これをご縁にまたまた距離はありますが京都にお越しの際は是非是非。

          Sommelier R.Imamura