Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵深夜まで

金曜日と言いながら雨のせいか随分寂しく。ただ、ワインの力はたった3本でも今宵の成果を。
・Maurice Vesselle A Bouzy Grand Cru’85
・Barbaresco’67 Gaja
・Hermitage’78 E.Guigal
IT社長の久しぶりのご来店に今宵の本番は始まった感が。シャンパーニュの指定は、今宵も楽しく常識的な範囲ながらもそれ相応の上質なものを。スポットで購入が出来たRMと言う奴ですね。今回のオールドは’85でしたが十分な熟成感がトロリとした甘みを讃えておりましたが、このところのボルドーの赤の’85に比べるとやはりシャンパーニュの酸の強固さが強く表現されまだまだ熟成の過程にいるこのグラン・クリュでした。
ただ、ムッシュお二人はこの時点ではまだまだお元気でしたので今宵三時のお約束をされ。
今年はムッシュ、ペトリュースはまだ。ただ、ガヤを随分楽しまれているような。やはり高騰する市場故、ボルドーは避けて素晴らしいイタリアを。彼とて高騰の対象ではございますが、まだ桁を越えるものはレギューラー・キュヴェではほとんど。その為40年前のものでも楽しめる。今宵も素晴らしくアロマティックなスミレ香を放ちながらも、今回のボトルはそろそろ’60年代の彼のワインの力が穏やかになりつつあるのを何となく・・・・・。ヴィンテージの特性も考えてあげなければなりませんが、これからは最上の管理の当たりが望まれるかも。
お戻りになられたIT社長は今度は赤を。ローヌかブルゴーニュが個人的には。深夜の贅沢は、偉大なヴィンテージの信頼出来るドメーヌ。この辺りのヴィンテージは中々ローヌでは見つけ辛く、興味が尽きぬ思いでしたが私は相変わらずシガーを燻らせていただき。カウンターではお連れのムッシュは頻繁にお手洗いに。おそらく口を付けられる事も・・・・・。社長までも珍しくちびりちびりと。ほぼ私が頂くハメに。今宵もローヌ特有のセクシーな野獣香にザラつく甘みがシガーとのマリアージュを。ただ、何かがこの時間帯には足りない気がしましたが・・・・・・・。お疲れ様です、ありがとうございます。

               Sommelier R.Imamura