Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お渡しのカリフォルニア

人気のボルドー・グラン・ヴァンのシャトー・カロン・セギュールがどうやら所有者が変わったようです。やはり相続税の問題が大きく影響しているようで・・・・・。直系の所有者が長く続くことは難しいかもしれませんが、ある意味本当の意味でも品質向上を考えれば必要なことかもしれません。二代目・三代目の大変さも羨ましさもありますが。
で昨夜のブルゴーニュの晩は
・Macon Villages’88 Jean Henry
・Gevrey Chambertin’91 Claude Pallain
・Chassagne Montrachet’83 Leroy
・Volnay Fremiets Clos de la Rougeotte’79 Bouchard Pere & Fils
出勤前から携帯にワインのご依頼が。カリフォルニアのカルトへと進むケンゾー・エステイトの本日のご利用があられたようで、手持ちがないか?とのお問い合わせでしたが現在はハーフ・ボトルしか手持ちがなく。それでもほぼフル・ラインナップの朝露に紫鈴・紫・藍が全てありましたので。
これでまたまた手持ちは紫のハーフのみになってしまいましたが、今後はいただくべきか悩ましいものです。もちろんワインの品質としては素晴らしいものですが。
実はその後にまたまたワイン商からインデント・オファーが大量に。今回も気が付けば随分お願いしてしまった印象ですが、特に印象に残ったのがカリフォルニア・ワインの価格の下落感が。特に代名詞的な存在のあの二つの横顔の銘柄が非常にお安く設定されており。まあ、品質の問題もありましょうが、アメリカの景気の影響なのかな?ただ、唯一のあの鷹だけは相変わらず驚愕のプライスで。
そのままお食事になりましたが、’88のマコンで。それにしても今夜はお着物のママさんでしたが、今まではお洋服が多かっただけに印象も随分。ですが、お若いですがお電話での顧客の方々とのやり取りは流石のしたたかさも。
そんなヴィンテージ’88は、やや進みぎみの味わいも理解できます。もちろん流石のワインラヴァーだけにこのスタイルもまた味わいのひとつかと。
ワインラヴァーの世界は狭いものですが、今宵も面識のあるワイン屋さんからのゲストも。やや、お醤油の香りも含まれておりましたが’91の村名のこの1本 ムッシュにはお気に召していただけましたが問題はマダムが。そうだよな’90年産まれのマダムにはニューワールドの味わいがお好みなだけに。
深夜は久々にオルトの谷村君のお越しにしばしの贅沢も。偶には情報交換もありますが、心許す瞬間も必要でしょう。白の希望にルロワの’83のシャサーニュを。失礼ながらこれは流石にまだまだ綺麗な熟成感と力強さにネガティブさは微塵で。
〆は嘗ては色々と問題点を指摘されていたブッシャールの’79を。まま、それでも流石にヴォルネイのプルミエだけにこれも安定したバランスを保つ流麗な果実味。実はこのボトル、先にムッシュに本日いただいたボトルで。こんなお心使いにも感謝いたします。ですが、あっという間のボトルでしたが。

                         Sommelier R.Imamura