Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

イヴ・・・・・

今年もクリスマスが終わりましたか。25日の朝方の帰宅は、まだ6:00過ぎとは言え既に我が家のダイニングの電気は煌々と付いておりました。
この時間に間に合わないとすれば、やはり妻の努力には感謝の言葉ですが我が家の子供たちは既にクリスマスのプレゼントで遊んでいました。普段は中々早起き出来ないのに子供って・・・・・。
で休日はややフライング気味の印象もありますが、祇園町界隈の1月のダイレクト・メールのポスティングに。この日は9歳の長男と4歳の次男も引き連れての今年最後の作業にのなりましたが、このご時世ながらも新規の移転のイタリア料理店さんも。まま、フィレンツェに確か本店を構える歴史有られる店舗だけに世界観も違うでしょうが。
で休日前の土曜日になったクリスマス・イヴは
・Chateau Margaux’60 Margaux
・Lanson Gold Label’90
・Opus One’92 Mondavi & Baron Philippe
・Perrier Jouet Belle Epoque’96
数か月越しかな?こちらのご夫婦からのご依頼をいただいておりました、シャトー・マルゴーの’60の抜栓は。先々月辺りにもご予約を頂けていたのですが、奥様の急な手術の為にこれはこれで致し方ないことではありますが。で、今宵念願の。
ヴィンテージ的には、難しい出来だったことは周知の事実ではありますが今宵は意味が有る生産年でしたので。コルクはぎりぎりの状態でしたがやや鉄のニュアンスを感じさせながらも十分に果実の甘みを残す記念日ワインで。ラトゥール’60も休ませておきます。
今宵はカウンター一列ほぼドクターのカップルでしたが、こちらも歯、整形外科、泌尿器科とバリエーションには富んでおりましまがもうお一組は完全に祇園の風が吹いており見るからに不穏な空気でしたが結局一度お支払いを済まされてからも21:30までおられましたので問題は解決されたご様子で。
そんな状況を余所目にランソンのゴールド・ラベル’90を。’85と並ぶリストでしたが’90を選ばれる辺りが彼らしい。蜜の味が喧騒の中。
意外なカップルではありましたが、ままクリスマスの意義も色々と薄れているのかもしれません。ただ、オーパスを飲まれるあたりは何か意味もあったのかな?
’92は強さの中にも綺麗に熟れた熟成感も楽しめるヴィンテージ。リストに並ぶ’85’84’83’’79から考えたら解り易く非常にお買い得な1本だったのでは。
〆は今宵もシャンパーニュを。ハーフのアネモネですが、華やかな印象はこれ以上ないでしょう。やや熟成感は物足りなさもありますが、溌剌さの中に纏まりを感じさせる今年ももう終焉に近づくことを感じさせる1本でした。

                      Sommelier R.Imamura