Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’76’70’38

昨日のお昼間は、2か月に1度の税理士さんとのミーティングで。9月が決算月の株式会社ぶどうの蔵ですが、残念ながら昨年同様の赤字決算に。今年は特に3月からの影響は、非常に大きかったような気がいたしますがそれもこれも自身の今までの積み重ねの問題点もございましょう。改めて悔い改めながらも日々精進してまいりたいと。また、それでも何とかお店としては存続させていただいております。ご愛顧いただきます、顧客の皆様には改めて感謝の気持ちを。
で昨夜の宴は
・Kreuznacher Krotenpfuhl Riesling Auslese’89 Paul Anheuser
・Latricieres Chambertin’76 Camus Pere & Fils
・Veuve Clicquot Ponsardin Brut Rose’70
・Chateau Talbot’38 St Julien
・GAIA & REY Chardonnay’97 Gaja
開店前からワインエージェントの方がドイツから生産者の方をお連れに成られ。テイスティングと称してでしたが、僕のリストを見てやはりワインラヴァーの彼もオールド好みのようで若干意気投合を。飲んだことが無い!そう言われたナーエのアウスレーゼに、またまた悪い病気の似非親分肌で空けてしまいました。リースリングの甘口の熟成はやはり黒蜜のように色調を濃く変わっていくのだな。
久々にあれだけの大量点のサッカーの試合を見ましたが、アウェーではどうなるのだろう?それでも期待はしておりますが。
途中から久々にお越しのムッシュは、今宵は部下の方を伴われ。先に行かれていたバーさんで先日の1898ボランジェをご相伴された方と偶然だったようですが、そこでの話題で1898のシャンパーニュなど如何なる仕入れを?となったようですが そうだな、確かにそんなに幾らでも見つかるものではないでしょうがトライし続ける気持ちと何よりも引き寄せる情熱かな?かっこつけすぎかもしれませんが、希少なボトルはきっともう既に行先は決まっているのです。そう思います。
でシャンベルタンならルソー、それ以外ならカミュで十分だ!そんな台詞は、なるほどとも思いましたが’76のラトリシエールともなれば。ですが、やはり彼には前座でしかあらず・・・・・。
何時も通りの紫煙が僕も合わせて3本あがりはじめておりましたが、クリコのロゼ’70を。ロゼのオールドは色調はやや微妙なものですが、流石の味わいの熟成を。熟れたアモンティリャードのようにゴージャスなシャンパーニュ
〆は、選択肢が僕にありましたので意地悪なブラインドを。先のパルメ’24と同じ仕入れ先でしたがおそらくは1度はリコルクされているもののこれも永遠のような生命力を。絶対解る訳がないでしょうが、ボルドーのフィネスもこのクラスになりますと。
ポテルの’82にマルビュゼ’81をお持ちだしされたムッシュは、律儀にお顔を出され。今宵の〆を希少且つ極上のガヤの白にて。’90年代の後半に偉大なヴィンテージと異常に騒がれた’97ですがそろそろ美味しくなりつつも。ブリオッシュに混じるシャンピニヨンやモカなどは正にブルゴーニュのそれ。これもまた、黙って出されればイタリアのワインとは誰も感じ取れないのでは?
華やかで洗礼されたそのスタイルにやはりガヤは特別な造り手で。

                       Sommelier R.Imamura