Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Nostalgie

京都はしばしの小春日和で。急激に暖かく、花粉の飛散が大量に感じられるでしょうが被災地の皆さんが少しでも暖かく過ごせることは唯一の救いかと。
3月の中ごろで、一時完全に排水されていた自宅前の琵琶湖の疏水の水が流れを取り戻し。これから暖かくなる時期、自宅地下のセラーの温度・湿度管理にこれは非常に重要な要因になります。それにしても、水がないとゴミや澱みがありますが水の流れはそこに変化を感じさせ。
中々、停滞する経済事情も自身の気持ちも水の流れのように変化が必要なのかな?
で三連休前の金曜の晩は
・Beaumont des Creyeres Nostalgie Brut’97
・Clos de Vougeot’93 Faiveley
・Meursault Les Vireuils’85 Bernard Vaudoisey Mutin
連休前は、相変わらず停滞気味だな。地震の影響だけではないでしょうが、色々と考えさせられ。
激動の1週間だったようで、東京に営業所も持たれるムッシュのお越しに本当に良かったお怪我もなかったようで。社員の皆さんには自宅待機の支持をしばし出されたようですが。
これでもか!のようにこのノスタルジーをお飲みいただいていますが、そろそろ他の銘柄もお勧めしないとね。ただ、やはりこの’97は中々美味しいのです。熟成感もほどよく感じられ。今宵は、お疲れのようで珍しく1本でお帰りでしたが。
随分前に抜栓したのですが、このフェヴレイのヴージョ’93。グラス2杯にも満たない残りでしたが、贅沢でもあり生きの長さを証明するこなれた味わいのブルゴーニュ・グラン・クリュ。
今宵は1杯で、しばしの憂いを晴らしていただけたかと。
深夜のムッシュは、京都での生活にも大分慣れてこられましたかね?まま、お住まいの関東の状況が心配でしょうが経済活動も止めるわけにはいかないでしょうから。今、僕も出来ることを。
お利口な熟成したブルゴーニュの白は、存在が珍しく楽しい1本。
熟成によるモカのニュアンスは、健全な育ちが見えます。とろみも感じられるシャルドネのふくよかさは、深夜の体を癒します。

        Sommelier R.Imamura