Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’03

先が見えない状況の業界かもしれませんが、どうやら価格帯によっては関西圏からのゲストの襲来でビジネス・チャンスをがっちり掴んでおられる店舗も有られるそうです。僕のところは全然ないな・・・・。
そんな状況ながらも、貪欲にワインのオファーを持ちかけていただける先の横浜の業者さん。今回も暑い季節に成る前の、インデントの莫大なリストを。穏やかな時間帯には、これが見れてしまいしかも長々のお電話もお付き合いいただきシャンパーニュブルゴーニュボルドー・ローヌ・カリフォルニアから莫大な本数が6月にまた届く可能性が。ましてや4月にももう既に大量のブルゴーニュが届けられる予定有で。
で昨夜の焼けた年のボルドー
・Chateau Cantenac Brown’03 Margaux
こんな時だから、閑散としたカウンターになってしまいましたが色々な意味で前向きな季節になるはずなのですが。
今宵はテイスティングの気持ちも兼ねた、使用はボルドーの3級でしたかね?この辺りのマルゴーのアペラシオンは、お恥ずかしながら記憶が曖昧に成りつつあるのが。
’03、特にブルゴーニュの造り手たちは焼けた年。やや悪意も込めてアフリカのワインとの表現までされた方も。そんなヴィンテージは正直グラン・ヴァンは未だほとんど試せた機会がないような?そんな意味でも数本ではありますがグラス・アイテムとしても。
若すぎるだろうな?そんな前振りでの抜栓でしたが、意外な味わいでした。まま、確かにマルゴーの柔らかいシャトーのイメージもありますがもう’00以降はこんなスタイルなんだろうな、スムーズなタンニンにヴォリューム感が有り芳醇な果実味。正にモダンな印象で煌びやかな金色のエチケットの外観のボトルに相応しい味わいにこのシャトーも所有者の変更で変身した気が。
そろそろ、’00年代のボトルにも前向きな感覚も持ち始めないといけないのかな?

           Sommelier R.Imamura