Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

華は無く

本日のお昼間に、またまたワインの大量納品が。11月ももう終わろうとしているのに、この時点でまた棚が増えるのは問題でしょうが以前からご予約さしあげていたアイテムだけに致し方ない。
今回も7ケースでマグナムやハーフも含めて60本ほど。恵まれているかもしれない自宅の地下セラーですが、これで本当に本当にパンパンにワインが詰め込まれている。来月の税理士さんとのミィーティングが怖くなるくらいです。
相変わらずのブルゴーニュシャンパーニュの’80年代と’90年代のものに今回は特に時期的なものもあると思いますがローヌが多数。
白ではシャトー・グリエ’83にシャプティエのエルミタージュの’76なども。この手のものがx6などあるのが怖い所ですが。
赤ではタルディユ・ローランのコルナス’98やシャプティエのクローズの’99などグラスでも対応可能な興味深いボトルたちが。
で、昨夜の厳しい寒さの晩は
・Puligny Montrachet’90 Jean Lefort
・Morey Saint Denia’99 Louis Jado
営業時間を変えてしまおうかな、そんな感覚にも襲われるゲストの流れは致し方なく。しかも本当に華が無いと言うのも失礼ではありますが、そんなものか。
今夜はもう飲めない、そんな感じの中でのご利用は有難いながらも。綺麗に酸化熟成を施された感のある、ピュリニ’90。照りのある輝きがまた味わいを増幅させる印象が。
深夜に若めのブルゴーニュを。意外にもしっかりと見つめればエッジに煉瓦色が混じる状況になっているものです。このブルゴーニュ赤の偉大なヴィンテージは、早くからもそのポテンシャルを楽しめまた村名クラスならば否めない溌剌さは抜け切れてはいないもののその素性の良さは隠し切れません。
きっちりと仕上げてくるルイ・ジャドのモレ・サン・ドニ、酸とミネラルが美しく共存しながら優雅な甘みを体感させてくれるお買い得な1本かと。

       Sommelier R.Imamura