Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

長い長い晩

寝不足が続きます。非常に長い晩の後の税理士さんとの打ち合わせに祝日の寝だめは使い果たしたかの感はございますが。
それにしても秋のこの時期の道路の込み具合は、強烈で。五条通りのいらいらと次男の幼稚園の東福寺界隈のお人の出の多いこと。
で昨夜の晩のワインは
・Meursault’96 Verget
・Pommard 1er Cru’97 Michel Gauneaux
・Armande de Brignac Brut
Nuits Saint Georges Tastevignage’80 Louis Max
・Clos de Vougeot’86 Faiveley
・Aloxe Corton’76 Louis Latour
前半と言いますか、スタート前から何時もの芸妓さんのお越しに長い晩は約束されていました。
御花代はついておられたようですが、完全にプライヴェートなご様子は何時もと変わらず。ヴェルジェのムルソー’96はお好みのゾーンだったかと。結局ボランジェも合わせて、早い時間からの二人の宴会は馴染みのあのムッシュのクリスマスのご予約を取り付ける形に。
遠方からのマダム、今宵は意外な女性の日和だったのでしょうか?ゴヌーのマダムのイメージにも微妙にダブル彼女のお人柄、無論何時ものあの方が来られると状況は急展開に。
”これはどんなシャンパーニュか?”そんなお持込のアルマンド・ブリニャック。解ります、そのスタイルだけで素性を知りたくなるものでしょう。流石にこの辺りのボトルをご贈答に頂かれるあたりが世界の違いを感ぜずにはいられませんが。
意外に柔らかくはなっていたような。偶にはこんな可笑しなボトルもまたよろしいか。贅沢ですが。
手は出し難い、そんなイメージのルイ・マックスですがタストヴィナージュならば。そんな仕入れの’80は上質なブルゴーニュに違いございませんでした。やや、骨太な印象もこのアペラシオンの特徴で。
止まらない勢いは、グラン・クリュまで。ここも安心のフェヴレイながら、当然のようにステージが違いました。甘くまたほろ苦くもあり、それでいて酸のバランスが美しい。思わず格の違いを、そんな長い晩に相応しい偉大な味わい。
ルイ・ラトゥールのアロース、こちらはお持たせに。ご結婚記念がこのヴィンテージと言うプレゼントは素敵かと。
Sommelier R.Imamura