Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

砕けていても

本日のお昼は、次男の幼稚園の作品展に。場所が東福寺の界隈で、いつもなら歩いても行ける距離ながらもミニで行くのですが流石に今日は。
散歩気分で歩いて行きましたが、この観光シーズンにお商売上手な方達はご自宅の軒先でも簡単なものを。京街や風のお酒屋さんが一番の人だかりでしたが、意外に御餅なんかも人気が。
最も人だかりの多い場所を選ぶように紅葉狩りをしながらの暖かな秋の陽気で。
で昨夜は
・Chateau La Louviere’86 Graves
・Lucente La Vite’95 Frescobardi & Mondavi
・Corton Charlemagne’88 Joseph Drouhin
中盤に差し掛かる前に久々のあのお二人が。所要時間30分でのお食事込みのご利用は、20分前のお電話が有るだけでも救われるものです。
毎回、海老のカルパッチョを必要とされるだけにあたふたと背ワタを取っての作業が。
こちらも大分お話もし易くなりこれからも顧客のお一人としてご愛顧いただきたく思うドクターで。どちらかと言うとボルドーが好き、それもまたよろしいかと。グラーヴの芳醇でありまた余韻にほろ苦さを感じさせるリュルトンのラ・ルヴィエールの’86、意外にグラーヴは扱う機会は少ないような気がするもののその中でも優秀なシャトーでありお買い得な’86かと。
初めてかな今宵は2本目に、お隣にお越しになられた海外からの何時ものムッシュとも会話は成立していただけに個人的にも楽しい時間で。
イタリアン・オーパスとは失礼かもしれませんが、そんなセカンドの’95、ボルドー派ならばトスカーナの比較的若いヴィンテージのものもご理解は容易かと。’86からの流れとしてはやや複雑さには欠けるものの、こちらはタンニンの質感が心地よく。
ルフレーヴのピュリニ’96は見つかったのですがソゼの’90が見つからない。ですので他の選択肢も。同じ価格であれば確かに先の2つのドメーヌは別格かもしれませんがグラン・クリュの’88はまた興味深く。まま、エチケットは真っ二つの状態でしたので。
開けたての石清水のようなミネラルは否めないのですが、海外の方にはこれくらいが?ですが中盤からの明らかに開いた時からのとろけるような蜜の質感はやはり今宵一番の。
最終にやや悲しいご報告がありましたが、だからこそこの一時を大切に。ご冥福を。R