Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ダイス

本日のお昼は、ゆっくりと眠りこけて。何とも不思議な気候で、今日は肌寒さを通り抜けてまたジャケットの欲しいくらいの寒さに。
ただ、やっとのことで咲いてくれた我が家のミモザは栄養不足なのですかね?昨年のたわわにの様子とはかなり隔たりが。また、シャルドネメルローも芽が出ており今年もまた青虫と毛虫との格闘が約束されそうです。そして裏庭のローズマリーには、紫の花が。小薔薇には、蕾が山ほど。花自体はそれほど豪華ではないのですが、この品種の薔薇は香りが濃密で今年はパフュームを裏庭は漂わせることで。
さて、今週はほとんど仕事らしい仕事をしていないようなそんな昨夜も
・Grasberg’98 Marcel Deiss
・Chambolle Musigny’91 J.Conferon Coteitidot
インプラント、歯は大切ですね。昨夜のマダムは、本日の処置に煙断ちをご指示されておりその都合上眠れない晩を過ごされていたようで。個人的にはワインも問題があるのでは?そんな感覚はございましたが、飲ませてしまいました。まあ、大人ですからご自身の判断で。
それにしても最近随分と歯科には、お世話になっておりませんが味覚を含めた職業だけに大切にしなければいけないのは良く良く解ってはいるのですが中々足が素直には。
歯石を取っていただいたその晩のワインの味わいは、酸が沁み溌剌とした本来の味を感じさせられるものですが。
で、今宵はアルザスの逸品を。特別な造り手が何人かは、存在するこのエリアのワインは確かに弱っている時や疲れている時にはとても癒されるものです。グラン・クリュのこのアルテンベルグは、’98がセラーにまだ残ってると思っておりましたがヴィンテージを間違えており最後のボトルに為ってしまいました。彼のボトルは、やはり若い段階のものが意外に充実しており’90年代の前半のものなどは、やや期待を乗り越えることが出来ないものが幾つか出合った記憶を持ちます。
この’98は、その中でも中々素晴らしく貴腐のミュアンスを多分に含みトロリと滴るアカシアの蜂蜜の味わいも。ソーテルヌほどの濃密さには成りませんが、心癒される珠玉の1本そんなダイスです。
〆は赤を。’91は個人的にはとても安心させられるヴィンテージのひとつ。このコトティドも淡く切なさすら感じさせるもので。偶然とは必然のような出会いもございましたが。R