Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’47

本日は不規則ながらもジムに。合わせてその後は次男と散歩がてらの銀行へ。毎度ながら彼は出だしだけは、威勢は良いものの直ぐに抱っこ攻撃が始まります。妻にはそれほどしぶとくは無いようなのですが、僕には頑として歩く意思がないことをアピールし続けて。
で昨夜の半世紀を経た白ワインは
・Santenay Les Gravieres’97 La Pousse d’Or
・Vosne Romanee’97 B.Martin Noblet
・Meursault Charmes’47 P.A.Andre
ドバイからの帰国を兼ねたマダムは、そろそろご主人のお仕事が終わられそうでセレブ生活は後僅かなようで。それにしてもほとんどの顧客が男性の中でお一人でお越しの女性は稀少な存在かと。また、前半のご利用と言うのも杞憂な存在で。
流石に禁酒が前提の国のドバイでは、特にブルゴーニュの状態の良いものは少ないらしく久々の当たりの滑らかな熟成感をお楽しみいただけたのでは。
前半から少しほろ酔いながら、久々のお二人にが。最近、富みにお酒に飲まれておられるような様子が多くなったムッシュ。今宵はやや若めのヴォーヌ・ロマネでしたが、しばしお相手が出来かねるとボトルの減りようは本当にゆっくりと。まま、それでも深夜に空けられるだけにそれはそれで。
今宵も福岡からのご商用からの帰り道のようでしたが、何時もながらお土産も含めて有難うございます。明太子寿司とのことでしたが、直ぐに食べてしまうのが確実にお腹に蓄積して。
ま、正直ギャンブルにも等しい’47のムルソー・シャルム。ネゴシアンのピエール・アンドレと言うのも感覚の問題ですが、この時代ですので知っている名前であればまだ何となく理解はしやすいくらいの感覚でしょうか?
コルクは、まあこれでご飯を食べさせていただいていると言いますかぼろぼろに砕きながらも抜けきれ。もちろんリコルクはされておりませんし。
一口目には、浮かび上がるものはほとんど。ただ、次は意外な程甘みが膨らんでくるのが不思議なもので。でこちらのマダムにもご理解いただけるお好みだったのも後押しになり軽く半世紀を経たブルゴーニュの白は最高のパフォーマンスを。確かにシャンピニヨンや蜂蜜、ダージリンの香りが膨らみ、今宵もまた貴重な経験とソムリエとしての経験値はまたひとつ、そんな思いも。Sommelier R